ゆるしと叙階の秘跡
博士前期課程神学研究科
MTTH7051
コース情報
担当教員: 菅原 裕二
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 月3
形式: 対面授業
レベル: 500
アクティブラーニング: なし
他学部履修: 不可
評価方法
出席状況
25%
授業参加
25%
授業内期末試験
授業期間中
25%
小テスト等
25%
詳細情報
概要
入信の秘跡に続くものであり,カトリック信者の身分にかかわる秘跡である叙階の秘跡とそれに関連する祭司職(共通祭司職と奉仕的祭司職)を歴史,神学,法規の側面から考察する。さらに司祭にだけ留保されているゆるしの秘跡,病者の塗油の秘跡にも言及する。
目標
カトリック教会の初期から存在する司祭職を歴史,神学,法規の面から理解し,さらに司牧的な文脈においてその恵みを正しく実践できるようになることを目指す。「交わりを生きる神の民」(「教会憲章」第２章)が受けている恵みをよりよく生きられるように知識と霊的理解を深め,実践に結び付けられるようにすることを目標とする。
授業外の学習
講義時に示される課題に答えるために自学自習が必要である
所要時間: １講義当たり２００分以上
スケジュール
- 司祭職の様々な種類 キリストの唯一の祭司職への参与
- 聖書に見る司祭像(１)旧約聖書
- 聖書に見る司祭像(２)新約聖書
- 教導職に見る司祭像
- 位階制(１)歴史上の実践(助祭,司祭,司教)
- 位階制(２)現代の実践(第２バチカン公会議)
- 司祭の独身制 歴史上の実践と現代における課題
- 部分教会における共同責任制
- 信徒に委ねられる権限
- 朗読奉仕者と教会奉仕者 役割と権限
- 助祭職の役割,権利・義務
- 司祭の権限と義務(教会法の規定)
- 終身助祭
- ゆるしの秘跡(１)歴史と神学
- ゆるしの秘跡(２)法的規定
- 病者の塗油の秘跡
- まとめ(信仰を生きるための秘跡)
教科書
カトリック中央協議会 「新カトリック教会法典」 有斐閣 1992年
参考書
教会法で知るカトリックライフ
著者: 菅原裕二
出版社: ドンボスコ社 ２０１４年
続 教会法で知るカトリックライフ
著者: 菅原裕二
出版社: ドンボスコ社 ２０２１年
New Commentary on the Code of Canon Law
著者: Canon Law Society of America
出版社: Paulist Press, New York 2000