教会論特講
博士前期課程神学研究科
MTTH7021
コース情報
担当教員: 増田 健
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 火2
形式: 対面授業
レベル: 500
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 不可
評価方法
出席状況
授業参加
レポート
その他
受講者は,分担する担当箇所についてプレゼンテーションが求められます。 出席を毎回確認し,原則として4回以上欠席した場合には成績評価の対象としません。 期末レポートの作成要綱は授業の中で説明します。
詳細情報
概要
本授業では様々な著作を読み,学生自らが発表し,教員が必要に応じて講義によってそれを補い,共にディスカッションを重ねながら,教会の持つ使命とシノダリティーについて考えていく。
目標
１)教会について様々な視座から考えることができるようになる。 ２)シノダリティを中心に教会のこれからの歩みについて洞察を深める。
授業外の学習
予習:発表担当者はもちろんのこと,その他の参加者も次回の資料を読み,考察する。 復習:発表やディスカッションを踏まえ,考察を深め,次回の学びへとつなげる。 ※なお,発表担当者は授業内でのディスカッションテーマも考えておくこと。
所要時間: 190分
スケジュール
- ※以下は予定であり,授業の進捗状況および参加人数により各テーマの回数は変更することがありうる。 導入:問題提起,資料および著者の紹介,発表担当について
- 講義:教皇フランシスコの夢見る教会,およびシノドス第16回通常総会の背景や「霊における会話」などについて
- 発表:聖書における教会論:R.Eブラウン『旅する教会』①(パウロ書簡とルカ福音書の教会論)
- 発表:聖書における教会論:R.Eブラウン『旅する教会』②(ペトロの手紙とマタイ福音書の教会論)
- 発表:聖書における教会論:R.Eブラウン『旅する教会』③(ヨハネ福音書とヨハネの手紙の教会論)
- 発表:コンガール『教会』①(教会の一性と聖性)
- 発表:コンガール『教会』②(教会の使徒性)
- 発表:コンガール『教会』③(教会のカトリック性),教会の権威に関する問題提起:キュンク『キリスト教:本質と歴史』7章,8章,11章
- 発表:フォン・バルタザール『The Office of Peter and the Structure of the Church』①(4章 The Mysterium of the Church)
- 発表:フォン・バルタザール『The Office of Peter and the Structure of the Church』②(5章 The All-embracing Motherhood of the Church)
- 発表:フォン・バルタザール『The Office of Peter and the Structure of the Church』③(6章 The Historical Peter in His Successors)
- 発表:国際神学委員会『教会の生活における信仰の感覚』(2024年)
- 発表:国際神学委員会『教会は若返る』(2016年),『教会の生活および使命における協働性』(2018年)
- 講義:シノドス第16回通常総会に関する諸文書
教科書
発表および講義のために以下の資料の一部を必要に応じてMoodleにアップロードする予定です。 ・レイモンド・E・ブラウン『旅する教会:使徒たちが遺した共同体』,石川康輔訳,ドン・ボスコ社,1998年。 ・イヴ・コンガール『教会:一つであり,聖なる,カトリック的で,使徒的な教会』,堤安紀訳,サンパウロ,1997年。 ・ハンス・キュンク『キリスト教:本質と歴史』,福田誠二訳,教文館,2020年。 ・Hans Urs von Balthasar, The office of Peter and the structure of the Church, San Francisco: Ignatius Press, 1986. ・『カトリック教会は刷新できるか:<信仰・組織・倫理>に関する教理省・国際神学委員会の公文書の翻訳と解説(2014-22年)』,阿部仲麻呂(他)訳,教友社,2023年。 ・シノドス第16回通常総会に関する諸文書(『大陸ステージのための作業文書』,『討議要綱』,『第1会期「まとめ」報告書』)
参考書
必要に応じて授業内で紹介します。