キリスト論特講(キリスト論と三位一体論)

博士前期課程神学研究科

MTTH7011

コース情報

担当教員: 増田健

単位数: 2

年度: 2024

学期: 秋学期

曜限: 金3

形式: 対面授業

レベル: 500

アクティブラーニング: あり

他学部履修: 不可

評価方法

出席状況

10%

授業参加

20%

レポート

20%

その他

受講者は,分担する担当箇所についてプレゼンテーションが求められます。出席を毎回確認し,原則として4回以上欠席した場合には成績評価の対象としません。期末レポートの作成要綱は授業の中で説明します。

50%

詳細情報

概要

本授業ではハンス・ウルス・フォン・バルタザールの著作のうち比較的読みやすいものを取り上げ,学生自らが発表し,必要に応じて講義によって補い,共にディスカッションを重ねながら,キリストを探求することの豊かさについて考察する。

目標

１)キリストにおいて実現した救いの出来事,特に過ぎ越しの神秘についての考察を深める。２)キリストのうちに開かれた三位一体の神と人間との愛の交わりが神学において,世界において,また神学する者一人ひとりにとってどのような豊かな意味があるのかについて考察する。

授業外の学習

予習:発表担当者はもちろんのこと,その他の参加者も次回の資料を読み,考察する。復習:発表やディスカッションを踏まえ,考察を深め,次回の学びへとつなげる。 ※なお,発表担当者は授業内でのディスカッションテーマも考えておくこと。

所要時間: 190分

スケジュール

※以下は予定であり,授業の進捗状況または参加人数により各テーマの回数は変更することがありうる。導入:問題提起,著者と資料の紹介,発表担当,フォン・バルタサールにとっての神学者の姿(特に2つの論文「Theology and Sanctity」および「The Unity of Theology and Spirituality」から)
講義:「愛のみが信じるに値する」というフォン・バルタザールの思想
発表:『Does Jesus Know us? Do We Know Him?』① 第1部
発表:『Does Jesus Know us? Do We Know Him?』② 第2部
発表:『過ぎ越しの神秘』① 第1章
発表:『過ぎ越しの神秘』② 第2章
発表:『過ぎ越しの神秘』③ 第3章前半
発表:『過ぎ越しの神秘』④ 第3章後半
発表:『過ぎ越しの神秘』⑤ 第4章
発表:『過ぎ越しの神秘』⑥ 第5章前半
発表:『過ぎ越しの神秘』⑦ 第5章後半
発表:『Spiritus Creator』から「The Unknown Lying beyond the Word」と「The Holy Spirit as Love」
講義:キリストのミッションと救済史における三位一体の神の業について(『Theo-Drama』第3巻)①
講義:キリストのミッションと救済史における三位一体の神の業について(『Theo-Drama』第3巻)②

教科書

発表および講義のためにハンス・ウルス・フォン・バルタザールによる以下の著作の一部を必要に応じてMoodleにアップロードする予定です。・『過越の神秘』,九里彰訳,サンパウロ,2000年。・“Theology and Sanctity”, in Exploration in Theology, vol.1 (The Word Made Flesh), San Francisco: Ignatius Press, 1989. ・“The Unity of Theology and Spirituality”, in Convergences: To the Source of Christian Mystery, San Francisco: Ignatius Press, 1983, 17-46. ・Does Jesus Know Us? Do We Know Him?, San Francisco: Ignatius Press, 1983. ・“The Unknown Lying beyond the Word” and “The Holy Spirit as Love”, in Exploration in Theology, vol.3 (Spiritus Creator), San Francisco: Ignatius Press, 1993, 105-134. ・Theo-Drama, vol.3 (The Dramatis Personae: The Person in Christ), San Francisco: Ignatius Press, 1992.

参考書

必要に応じて授業内で紹介します。