原子分子分光特論
博士前期課程理工学研究科 - 理工学専攻
MSPY7125
コース情報
担当教員: 小田切 丈
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 金3
形式: 対面授業
レベル: 600
アクティブラーニング: なし
他学部履修: 可
評価方法
リアクションペーパー
30%
レポート
70%
詳細情報
概要
角運動量の基礎理論(古典力学および量子力学における角運動量，角運動量の合成，クレブシュ-ゴルダン係数，ウィグナー係数)，２原子分子の波動関数(ボルン-オッペンハイマー近似と非断熱遷移)，電磁波と原子分子の相互作用，選択則。 講義を中心として進める。 原子・分子物理学分野に関する専門知識を修得させる(物理学領域カリキュラムポリシー2．)。
目標
原子・分子に関する物理学に対し，最先端で活躍できる専門的知識について深く学習する(物理学領域ディプロマポリシー2．)。
授業外の学習
【予習】(所要時間:毎回50分程度) 前回のノートから，前回内容について復習しておく。前回の内容とそれ以前の内容との間の関係を理解しておく。 【復習】(所要時間:毎回140分程度) 授業中に照会した数式は自分で導出してみる。それを用いて計算練習を行う。
所要時間: 各回190分程度
スケジュール
- 古典的角運動量 ※以下は予定であり，授業の進捗状況により各テーマの内容は変更することがありうる。
- 角運動量，運動の定数
- 交換関係
- 量子化，方向量子化
- 角運動量の合成(1)
- 角運動量の合成(2)～例題
- Clebsch-Gordan係数，Wigner係数
- Wigner-Eckartの定理
- Born-Oppenheimer近似と2原子分子の波動関数
- 原子分子の電子状態
- 原子分子の振動・回転状態
- Hund's case
- Wigner-Witmer correlation rule
- 電磁波と2原子分子の相互作用
教科書
プリントを配布する場合もある
Angular Momentum
著者: Richard N. Zare
出版社: Wiley-Interscience / 1988
Physics of Atoms and Molecules
著者: B.H. Bransden and C.J. Joachain
出版社: Benjamin Cummings / 2003
量子化学 上巻
著者: 原田 義也
出版社: 裳華房 / 2007
参考書
書籍情報はありません。