環境材料学
博士前期課程理工学研究科 - 理工学専攻
MSME7220
コース情報
担当教員: 久森 紀之
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 火2
形式: 対面授業
レベル: 500
アクティブラーニング: なし
他学部履修: 不可
評価方法
出席状況
レポート
中間試験
授業期間中
詳細情報
概要
材料は,腐食,摩耗,疲労あるいはそれらの組合わせにより,時間経過とともに著しく劣化します.科学技術が進歩する現在においても,未だに,機械・構造物や医療機器の破壊を原因とする事故があとを立ちません.そのために,どのような対処をすべきかということを理解し,その基礎となる破壊の力学的基礎と材料工学的側面から生体(ヒト),エネルギー環境を意識した破壊の防止のための基本的な考え方を講義します. これらを通じて,カリキュラム・ポリシーである機械工学の学問体系と,物質の理解と材料・デバイスの創成および,ものづくりとシステムの創造というキーテーマを融合した知識を身につけ,社会に貢献する能力の養成を目的とする. ・授業で使用する教材や配布資料などは全てMoodleで提供(講義日当日9:00にオープン)する. ・初回授業は対面で実施するが,ガイダンス資料などは1週間前を目途にMoodleでも提供する. ・演習(1回),中間試験(2回)も対面で実施する. 但し,状況によってはオンデマンド型に変更することがあるので,その際にはMoodleおよびロヨラで通知する. ・課題やその他トピックスなどをフィードバックとして翌週の講義トピック(Moodle)に掲示(アップロード)する. ・授業や課題に対する質問などは,メールおよびMoodleのチャットにて随時対応するので,遠慮なく連絡してください.但し,返信に時間を要することもある. ・以上のように,教材提供や資料の掲示,課題提出にはMoodle を使用するので,授業受講にあたってはMoodleでコースの登録を済ませておくこと. ・課題についても,毎回の授業時にMoodle を更新するので確認してください. ・毎回の授業に関する課題の提出は,翌週の日曜日23:59:00とします. ・その他,別途に課するレポートなどがある場合は,2週間程度の期間を設けます.
目標
(1)破壊の防止のための基本的な考え方を修得できるようになること. (2)このことは,ディプロマ・ポリシーである科学・技術に関する確固たる基礎知識を持ち,新たな物理的価値観を獲得すること. (3)加えて,機能の創造に繋がる独創的技術の開発に貢献できる人材育成の基礎となり,学修した内容を理論・技術的に応用展開する能力を修得すること.
授業外の学習
(1)授業のキーワードについて1.5~2時間程度を目安とした調査が必要である. (2)演習問題について1.5~2時間程度を目安に復習する,これより,破壊の防止のための基本的な考え方を修得できるようにすること.
所要時間: 190分以上
スケジュール
- はじめに 授業ガイダンス -講義の狙い-
- 環境材料・環境強度 -破壊現象と歴史-
- 各種環境で使用される材料(1) -応力とひずみ:強度-
- 各種環境で使用される材料(2) -破壊の形態:延性・脆性-
- マクロ強度とミクロ強度
- 各種環境で使用される材料の寿命評価 -形状的諸因子の影響-
- 中間試験1 -環境強度-
- き裂が関与した寿命評価(1) -寿命・寿命-
- き裂が関与した寿命評価(2) -発生と進展-
- 演習;破壊力学
- 各種環境で使用される材料の破壊(1) -破壊靭性-
- 各種環境で使用される材料の破壊(2):同時双方向ZOOM -破壊靭性-
- 中間試験2 -破壊靭性-
- まとめ
教科書
特になし.その都度Moodleに資料を配布する.
参考書
書籍情報はありません。