情報科学特論
博士前期課程理工学研究科 - 理工学専攻
MSIS7970
コース情報
担当教員: 高岡 詠子
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 月4
形式: 対面授業
レベル: 500
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
出席状況
授業参加
リアクションペーパー
レポート
その他
授業内での発表,出席,授業参加,リアクションペーパー,レポートを総合して評価する。
詳細情報
概要
ソフトウェア開発が大規模化,複雑化しており,マーケットの不確実性に対応する必要性に迫られたことによって,ソフトウェア開発の中で「アジャイル開発」が必要とされた。 変化が激しく巨大化する情報を扱うために,変化に迅速に対応することを目指した軽い開発手法の総称である「アジャイル開発」を理解し,継続的に価値を提供する⼿法について,アジャイル開発⼿法の⼀つであるスクラムを中⼼に学ぶ。また,実際にデザイン思考の実践を行う。 本講義は情報学領域のカリキュラムポリシー「情報学領域が提供する科目を受講し,これらについて専門知識を得させる。」科目に相当する
目標
アジャイルソフトウェア開発の背景や⽤語,アジャイル開発の概念,組織論,スクラムの概要と全体像を理解し,アジャイル開発の実践を始めることができる。 IT施策の責任者(CTO)的立場において,アジャイル開発において論点となるような組織設計や運営,システム開発のライフサイクルを短縮し,ソフトウェア品質の高い継続的デリバリーを実現することを目的としたプラクティスであるDevOps的なサービス継続改善を行うためのプロセス,アジャイル開発を推進するための人材やその評価方法などを学習する。 本講義は情報学領域のディプロマポリシー「情報学および関連分野において最先端で活躍できる専門知識を身につけるとともに,新技術の開発や新分野の開拓をできる力」を養うことに相当する。
授業外の学習
【予習】所要時間: 各回60分程度〜180分 必要となる知識について,あらかじめ調査をしておく. 各自の提案やディスカッションの案について準備をしておくこと. 特にプレゼンテーションの準備には180分以上当てること 【復習】所要時間: 各回130分程度 授業後に配布資料や授業中の課題などについてしっかり復習する. 授業・演習で分からなかったことについては授業後に調べておくこと.
所要時間: 予習復習に190分程度~5時間程度を充てる
スケジュール
- 講義スケジュールは,進度によって変更される可能性あり。 デザイン思考とアジャイル開発/チームビルディング
- アジャイル入門① 教科書3章(学生の発表)
- アジャイル入門② 教科書4章 (学生の発表)
- アジャイル入門③ 教科書1章(学生の発表)
- アジャイル入門④ 教科書2章(学生の発表)
- アジャイル入門⑤ 教科書5章(学生の発表)
- アジャイル入門⑥ 教科書5章後半(学生の発表)
- デザイン思考xアジャイル開発①
- デザイン思考xアジャイル開発②
- デザイン思考xアジャイル開発③
- デザイン思考xアジャイル開発④
- アジャイルスタジオ見学
- アジャイル開発と契約
- まとめの授業
教科書
テキスト1,2は必須(テキスト2はWebからのDL)。テキスト3は必須ではないが,一読することを勧める。
エンジニアリング組織論への招待 ~不確実性に向き合う思考と組織のリファクタリング
著者: 廣木大地
出版社: 技術評論社・2018
『スクラムガイド』(2017 年11 ⽉) https://www.scrumguides.org/docs/scrumguide/v2017/2017-Scrum-Guide-Japanese.pdfからダウンロードできる
著者: Ken Schwaber,Jeff Sutherland
アジャイルサムライ−達人開発者への道−
著者: Jonathan Rasmusson 著,西村 直人 監訳,角谷 信太郎 監訳,近藤 修平 訳,角掛 拓未 訳
出版社: オーム社・2011
参考書
SCRUM BOOT CAMP THE BOOK
著者: ⻄村直⼈,永瀬美穂,吉⽻⿓太郎
出版社: 翔泳社, 2013
エッセンシャルスクラム
著者: Kenneth S. Rubin (著), 岡澤 裕⼆ (翻訳)),他,
出版社: 翔泳社, 2014