ワイヤレス通信工学
博士前期課程理工学研究科 - 理工学専攻
MSEE7200
コース情報
担当教員: 小川 将克
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 火1
形式: 対面授業
レベル: 500
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 不可
評価方法
その他
授業の出席,リアクションペーパ(課題など),レポート,発表などにより総合的に判断する.
100%
詳細情報
概要
移動通信(LTE,5G)や無線LAN(IEEE802.11a/g/b/n/ac/ax)の無線通信機能が身近なスマートフォンに搭載されている.本科目では,携帯電話や無線LANのサービス,制度,技術について学ぶ.具体的には,5Gサービス,携帯電話の進化,SIMの仕組み,無線LAN規格,無線LAN伝送速度の算出,無線LANによる位置検出などである.なお,無線LANによる位置検出は,Windows10/11で動作するソフトウエアを利用する.Mac OSには対応していない. 電気・電子工学領域のカリキュラムポリシーの2「電気・電子工学領域が提供する半導体,電力,情報通信などに関する科目を受講し,これらについて専門知識を得させる」科目に相当する.
目標
スマートフォンに搭載された無線通信に関わる実用的な技術や制度について理解し,述べられるようになる. 電気・電子工学領域のディプロマポリシー2に掲げる「電気・電子工学および関連分野において最先端で活躍できる専門知識を身につけるとともに,新技術の開発や新分野の開拓をできる力」の習得を目標とする.
授業外の学習
【予習】配布資料を読み,内容を理解する.専門用語について調べる(90分) 【復習】授業で取り上げた題材を復習して,理解を深める(100分)
所要時間: 授業1回あたり190分
スケジュール
- ガイダンス(無線LANの歴史) 以下は予定であり,講義の進捗状況により各テーマの回数は変更することがある.
- 無線通信システムで利用される周波数(各種無線通信で利用される周波数の性質)
- Gサービス(5Gの特徴)
- 携帯電話の進化(1Gから5Gまで)
- Gシステム
- SIMとMVNO(SIMの仕組み,格安SIM,フルMVNO)
- 携帯電話システムに関わる法的制度(1)
- 携帯電話システムに関わる法的制度(2)
- 調査結果の発表会(1)
- 調査結果の発表会(2)
- 無線通信技術
- 無線LAN伝送速度の算出(IEEE802.11a/n/acから最新のIEEE802.11ax(Wi-Fi 6)に渡る伝送速度)
- 無線LANによる位置検出(PCにより取得した無線LANビーコンを利用して,Google Geolocation APIによる位置検出)
- 次世代無線LAN
教科書
特定のテキストは指定せず,講義資料をMoodleから配布する.
参考書
書籍情報はありません。