先端超伝導応用

博士前期課程理工学研究科 - 理工学専攻

MSEE7180

コース情報

担当教員: 谷貝 剛

単位数: 2

年度: 2024

学期: 秋学期

曜限: 水3

形式: 対面授業

レベル: 500

アクティブラーニング: なし

他学部履修: 不可

評価方法

出席状況

10%

リアクションペーパー

10%

レポート

80%

詳細情報

概要

近年注目されている超電導応用技術について講義を行う。超電導の特徴である大電流通電・強磁場発生に関連して,低温超電導から線材開発が盛んである高温超電導線材に至るまで,最新動向を紹介する。応用範囲は電力,医療,新エネルギー等多岐に渡っており,本講義を通じて先端応用の概要を学ぶ。修士課程にふさわしい学際的な力を修得させる。この概要はカリキュラム・ポリシーにある「電気・電子工学領域が提供する半導体,電力,情報通信などに関する科目を受講し,これらについて専門知識を得させる」に対応する。Zoom上で行う回もある。

目標

超電導応用に必要な特性に関して,計算問題を通して適切な知識を身につけ,それを展開することにより,科学・技術の諸問題を解決する力を身につけ,独創的な研究を推進し,科学・技術のさらなる発展へ貢献する能力を身につける。 この目標はディプロマ・ポリシーにある「電気・電子工学および関連分野において最先端で活躍できる専門知識を身につけるとともに,新技術の開発や新分野の開拓をできる力」に対応する。

授業外の学習

リアクションペーパーや授業内容の復習を,適宜参考書を閲覧しながら週190分行うことが望ましい。

所要時間: 190

スケジュール

  1. 低超電導応用の重要性と低炭素化に対する効果
  2. 超電導現象の基礎論(量子力学的考察)
  3. 超電導現象の熱力学的考察
  4. ピン止め機構と臨界磁場
  5. 交流損失解析のための臨界状態モデル
  6. 超電導の熱的不安定性の基礎
  7. 超電導ケーブルの現状と展望
  8. 超電導ケーブルの最新トピック (Zoomによるオンライン授業)
  9. 超電導限流器の基礎と応用
  10. 超電導電力貯蔵装置の基礎
  11. 水素社会と超電導応用
  12. 超電導磁気分離装置の概要
  13. NMR用強磁場マグネットへの超電導技術適用の現状および課題
  14. 超伝導応用の最新トピックに関する議論 (Zoomによる各々発表を必須とするオンライン研究会形式とする)

教科書

Case Studies in Superconducting Magnets

  • 超電導エネルギー工学

    著者: 仁田旦三

    出版社: EEText 2006

参考書

書籍情報はありません。

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