大学院演習IB

博士前期課程理工学研究科 - 理工学専攻

MSCT3442

コース情報

担当教員: 星野 正光

単位数: 1

年度: 2024

学期: 秋学期

曜限: 月5

形式: 対面授業

レベル: 500

アクティブラーニング: なし

他学部履修: 不可

評価方法

出席状況

20%

授業参加

30%

その他

研究の進め方,研究成果,学術論文の内容理解,試問,および学術論文執筆,国際会議,学会等での発表も含め総合的に判定する。

50%

詳細情報

概要

本講義では,大学院演習Aに引き続き,物理学領域におけるカリキュラムポリシー2に基づき,特に原子衝突の中で最も基本的な低エネルギー電子衝撃についての理論的取り扱い,実験手法について実際の研究論文や文献からさらに深く学ぶことで,原子分子についての専門的な幅広い知識を得ると同時に,特定の研究テーマについてだけでなく,周辺の関連事項などの専門知識を得ることで,研究の進め方,まとめ方,研究倫理も併せて学ぶ。本授業は,対面で実施し研究室における実験実習を通じて幅広く学習する。 本科目は原則対面で実施される。

目標

理工学研究科理工学専攻物理学領域のディプロマ・ポリシー2に基づき原子・分子の専門的知識の習得を目的とし,大学院演習Aに引き続き,最近の研究論文や過去の研究の輪読,そして実験実習を通じて,修士論文研究における電子と原子・分子衝突に関する概念,実験技術,理論的取り扱いについて習得することで,各自の研究テーマおよびその周辺関連事項に関する専門的な知識を身に着けることを目的とする。

授業外の学習

電子と原子・分子衝突に関するテーマについて毎回発表形式で行う。 【予習】事前に与えられた課題内容について各自調べ,発表スライドとしてまとめる(120分/回)。 【復習】講義時間終了後には,自分の発表で学んだことや追加事項に関する知識の定着,および実際の実験解析,研究発表の準備のための復習として内容をまとめる(70分/回)。

所要時間: 190分

スケジュール

  1. 理論的取り扱いの習得1:ラザフォード散乱 ※以下のスケジュールは予定であり,進捗状況や理解度に応じて変更の可能性がある。
  2. 理論的取り扱いの習得2:部分波近似I
  3. 理論的取り扱いの習得3:部分波近似II
  4. 理論的取り扱いの習得4:ラムザウアー効果
  5. 理論的取り扱いの習得5:共鳴散乱
  6. 理論的取り扱いの習得6:Born近似I
  7. 理論的取り扱いの習得7:Born近似II
  8. 最近のトピックス1:弾性散乱過程
  9. 最近のトピックス2:振動励起過程と共鳴散乱
  10. 最近のトピックス3:電子励起とスケーリング則
  11. データの重要性1:弾性散乱の役割り
  12. データの重要性2:振動励起断面積
  13. データの重要性3:電子励起断面積と電離・解離断面積
  14. 電子散乱に関するまとめと総合演習:最終発表会

教科書

研究にかかわる専門分野の学術論文,特にその分野の最新情報をテキストとするため特に指定しない(講義中に指示する)。

    参考書

    書籍情報はありません。

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