無機化学特論(無機反応化学)

博士前期課程理工学研究科 - 理工学専攻

MSCH7130

コース情報

担当教員: 三澤 智世

単位数: 2

年度: 2024

学期: 秋学期

曜限: 水3

形式: 対面授業

レベル: 500

アクティブラーニング: あり

他学部履修: 不可

評価方法

出席状況

15%

レポート

60%

その他

リアクションペーパー・授業内課題(=「その他」),授業参画を含めた出席状況,およびレポートを総合的に評価する。 講義中の発⾔に応じた加点を⾏う。 なお4回以上の欠席や,相当する時間の遅刻・早退は,その理由によらず単位取得不可とする。

25%

詳細情報

概要

本講義は学部講義「無機元素化学」,「生物無機化学」の内容を踏まえたものである。大学院の講義「無機化学特論(錯体化学)」との関連性を有するが,より「反応」を切り口として金属錯体や酵素の関与する自然界・生体内における無機反応について参考書1, 2をもとに講義する。カリキュラム・ポリシーとしては,「化学領域が提供する物理化学,無機化学,分析化学,有機化学,錯体化学,環境科学などに関する科目を受講し,これらについて専門知識を得る」(2)に対応している。

目標

ディプロマ・ポリシーの「自分の専門分野以外の自然科学分野も含め広範に学ぶことにより修得される,基礎科学が地球環境や人間社会に与える影響を多面的にとらえる力」を得ることを目標とする。具体的には以下の2点である。 1) これまでに学修した化学を中心とする知識,理論をもとに,身の回りや生体内における無機反応について理解できる。 2) 多様な無機反応・現象に対する興味,気付きの幅を広げ,それらに対して解釈を与えることができる。

授業外の学習

予習として,無機元素化学や生物無機化学の内容について学習する(1時間程度)。復習として,理解できなかった点を明らかとし,配布資料や参考書を参照して学習する(2時間程度)。

所要時間: 190分

スケジュール

  1. イントロダクション①: 自然界・生体内の金属イオン ※下記は予定であり,進捗によって変更する可能性もある。
  2. イントロダクション②: 自然界・生体内の金属錯体,酵素
  3. 金属錯体化学の基礎①: 配位子置換反応
  4. 金属錯体化学の基礎②: 電子移動反応
  5. 光合成反応①: 集光,電荷分離
  6. 光合成反応②: 水の酸化反応
  7. 光合成反応③: 二酸化炭素の還元反応
  8. 酸素分子の運搬,貯蔵
  9. 酸素分子の活性化による基質の酸化反応①
  10. 酸素分子の活性化による基質の酸化反応②
  11. 窒素循環①: 脱窒
  12. 窒素循環②: 窒素分子の還元反応
  13. 水素分解・水素発生
  14. まとめ,レポート計画構成 講義最終回の1週間後までにレポートを提出する。

教科書

参考書1を主に参照して進める。毎回,必要な資料を配布する。

    参考書

    • フロンティア 生物無機化学

      著者: 伊東忍 青野重利 林高史 編著

      出版社: 三共出版 ・2016

    • クライトン生物無機化学

      著者: Robert R. Crichton 著 塩谷光彦 監訳

      出版社: 東京化学同人・2016

    • 基本無機化学(第3版)

      著者: 荻野博 飛田博実 岡崎雅明 共著

      出版社: 東京化学同人・2016

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