有機化学特論(医薬品設計・合成化学)

博士前期課程理工学研究科 - 理工学専攻

MSCH7031

コース情報

担当教員: 鈴木 由美子

単位数: 2

年度: 2024

学期: 春学期

曜限: 木1

形式: 対面授業

レベル: 500

アクティブラーニング: あり

他学部履修: 不可

評価方法

出席状況

20%

授業参加

35%

リアクションペーパー

15%

レポート

30%

詳細情報

概要

医薬品分子構造のデザインに関して生体分子との相互作用,作用機序,体内薬物動態と関連づけて学習する。医薬品の探索過程と製造段階では適した反応や合成経路が違うことを理解し,実際に医薬品製造に用いられている有機反応に関する知識を習得する。 化学領域カリキュラムポリシー2に該当する。有機化学および関連化学について深い専門知識を得る。

目標

化学領域ディプロマ・ポリシー1および3に該当する。 医薬品の探索化学(メディシナルケミストリー)と製造化学(プロセスケミストリー)の違いを説明できる。 代表的な医薬品候補化合物の開発手法を列挙できる。 Structure based drug design の概念を説明できる。 生物学的等価体について説明できる。 化学的等価体について説明できる。 計算化学的薬物設計について説明できる。 生体分子と医薬品分子との相互作用を列挙できる。 グリーンケミストリーの評価指標を列挙し,説明できる。 構造活性相関の概念を説明できる。 医薬品分子の物理学的性質について説明できる。 ヘテロ環が医薬品に用いられる理由を説明できる。 代表的なヘテロ環合成反応とその機構が書ける。 代表的な医薬品合成に用いられている反応の機構が書ける。

授業外の学習

授業目標に到達できるよう,授業中及びMoodle内で配布される資料を利用し30分程度復習する。授業内発表の担当時には4~5時間程度の予習を必要とする。復習として160分程度,配布資料の読み返し,学習したことと疑問点をまとめる。また,明確でない点につき,文献を調べる。

所要時間: 190分

スケジュール

  1. 医薬品開発の歴史
  2. 医薬品の探索化学(メディシナルケミストリー)と製造化学(プロセスケミストリー) Structure based drug design の概念
  3. 生体高分子と有機分子の官能基との相互作用
  4. 構造活性相関の概念と用いられる因子
  5. ヘテロ環化学 合成法・反応性
  6. 抗感染症薬の合成 β-ラクタム系抗生物質,ニューキノロン系抗菌薬
  7. ペプチド創薬・ペプチド合成
  8. 最新の医薬品化学研究 その1
  9. 最新の医薬品化学研究 その2
  10. 最新の医薬品化学研究 その3
  11. 最新の医薬品化学研究 その4
  12. 最新の医薬品化学研究 その5
  13. 最新の医薬品化学研究 その6
  14. 総括

教科書

授業内で資料を配付する。

    参考書

    • トップドラッグから学ぶ創薬化学

      著者: 有機合成化学協会編

      出版社: 有機合成化学協会・2012年

    • トップ・ドラッグ

      著者: John Saunders/ 大和田智彦,夏苅英昭訳

      出版社: 化学同人

    • 化学構造と薬理作用:医薬品を化学的に読む

      著者: 柴崎正勝 他監修

      出版社: 廣川書店

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