中世哲学文献研究I
博士前期課程文学研究科 - 哲学専攻
MPPH7210
コース情報
担当教員: 佐藤 直子
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 金3
形式: 対面授業
レベル: 500
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
出席状況
10%
授業参加
70%
レポート
20%
その他
諸事情で,上記のとおりの評価の割合とならない可能性もある。また各回の進度も変更となることもありうる。
0%
詳細情報
概要
ニコラウス・クザーヌス(1401-64)のTrialogus de possestを扱う。 posse/ esseについて,アリストテレス-トマス的概念枠との違いを意識しつつ,クザーヌスの思考を追う。基本的にはラテン語で講読するが,邦訳・近代語訳があるのでラテン語既修者以外も受講可能。質問を歓迎する。各自の専門での問題意識とクザーヌスのそれと重なる部分の有無を担当教員から問うこともある。
目標
本書には邦訳があるが(大出哲訳),新訳を形成するほどに原文の含意するものを読み解くこと。なお「批判校訂版」のテクストに触れることも,目的の一つである。なお,信仰の有無を問うことはないが,原文が居拠する聖書箇所の参照の習慣をつけることも狙いとしている。
授業外の学習
ラテン語原文を近代語訳(邦訳を含む)を参照しつつ,読み解くこと。
所要時間: 190
スケジュール
- オリエンテーション
- Trialogus de possest, nn.1-4.
- Id., nn. 5-9.
- Id., nn. 10-15
- Id., nn. 16-21
- id., nn. 22-27
- Id., nn. 28-32
- Id., nn. 33-39
- Id., nn. 40-44
- Id., nn. 45-50
- Id., nn. 51-56
- Id., nn. 57-62
- Id., nn. 63-69
- Id., nn. 70-75
教科書
肯定版・近代語訳のコピー(本学・中世思想研究所にあり)ないしは”Cusanus-Portal”へのアクセス。
参考書
書籍情報はありません。