商法研究 I
博士前期課程法学研究科
MLLW7350
コース情報
担当教員: 土田 亮
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 火2
形式: 対面授業
レベル: 500
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 不可
評価方法
出席状況
10%
授業参加
30%
レポート
60%
その他
レポートは,各回の授業における課題・宿題をきちんと行ったことの確認をもって替える場合がある。
0%
詳細情報
概要
履修者がわずかであることが想定されるため,以下の履修内容は暫定のものである。テーマや詳細は,履修者と相談のうえで最終的に決定される。 以下では,仮の履修案として,コーポレートガバナンスをテーマとして掲げる
目標
コーポレート・ガバナンスは,現在の企業経営における重要な考慮要素である。それにもかかわらず,コーポレート・ガバナンスとはいったい何であり,それが企業経営,経営者にどのような影響を与え,いかなる規律づけをするのか(しようとしているのか)は曖昧である。本講では,コーポレート・ガバナンスに関する議論,裁判例を概観することで,その本質を考察する。
授業外の学習
学生は,指示された文献を事前に購読し,割り当てられた裁判例については判例研究を事前に行うこと。
所要時間: 予習100分 復習90分
スケジュール
- 法の経済的な分析 法と経済学とファイナンス理論
- 会社法の視点 会社法のルールをどのような視点で分析,判断すべきか
- 企業経営の目的と株主利益最大化の原則 企業は誰のために,何のために存在を許されているのか
- 日本的経営 日本的経営の特色と会社法理論の相克
- 意思決定の効率性と正当性 多数決とは何か
- 機関投資家の役割
- 株主有限責任制度 株主の過保護と資本政策
- 善管注意義務と報酬政策 インセンティブ論としての鞭と飴
- 株主代表訴訟 劇薬か竹光か
- 多角化戦略 経営者の多角化へのインセンティブとコングロマリット・ディスカウント
- 配当政策 鶏を太らせるかタマゴを生ませるか(内部留保と配当政策)
- 敵対的買収 敵対的買収の効用と弊害。買収防衛策の功罪
- 企業価値の測定 買収価格の決定,株式買取請求の罠
- まとめ
教科書
現時点ではテキストを特に指定せず,必要な資料をそのときどきに示すことにする。
参考書
会社法の正義
著者: 草野耕一
出版社: 商事法務 2011