EU法研究

博士前期課程法学研究科

MLLW7051

コース情報

担当教員: 東 史彦

単位数: 2

年度: 2024

学期: 秋学期

曜限: 水5

形式: 対面授業

レベル: 500

アクティブラーニング: あり

他学部履修: 不可

評価方法

授業参加

30%

その他

担当回報告

70%

詳細情報

概要

本授業では,EU法の統治機構及び法理論,並びに主な実体法の論点に関する英語文献を事前に理解し,日本語で報告資料を準備し,それにもとづき日本語で報告し,日本語で議論を行います。具体的には,講義スケジュールに示した論点に沿って進行します。 受講者の希望により文献の変更の可能性もあります。

目標

本授業では,受講者がEU法の主要な各論点に関する英語資料の読解⼒・考察⼒を養い,それについて日本語で報告を行い,議論できるようになることを⽬標とします。その中で,EU及びEU法と一般的な国際機構及び国際法とを比較し,国際法秩序を相対化することにより,東アジア・太平洋地域のみならず世界における一国家としての日本における国内法と国際法の関係のあるべき姿を問い直し,追求することができるようになることを目標とします。

授業外の学習

受講者には,初回の演習で担当回を選定し,報告担当を決定してもらいます。報告担当者は担当回に報告を行い,その他の受講者からの質問に答えてください。その後,受講者全員でディスカッションを⾏います。担当者以外の学⽣は,教材の該当箇所を事前に読み,疑問点について質問し,議論してください。

所要時間: 200分

スケジュール

  1. ガイダンス,EUおよびEU法の概観
  2. EUの制度的発展,EU法の法源
  3. EUの諸機関,EUの⽴法・政策決定,執⾏
  4. EUの司法制度
  5. EUにおける権限配分
  6. EU法の優越性・直接効果
  7. EU法のその他の効果,EU法の権利の国内的救済
  8. 基本的⼈権の保護
  9. 経済統合の類型と域内市場,関税および「同等の効果を有する課徴 ⾦」の禁⽌
  10. 差別的内国税の禁⽌,数量制限の禁⽌
  11. 数量制限と「同等の効果を有する措置」の禁⽌
  12. ⼈およびサービスの⾃由移動―労働者,開業,サービス,EU市⺠権,資本の⾃由移動
  13. EU競争法の制度・⼿続,競争制限的⾏為の禁⽌―EU機能条約第101条
  14. ⽀配的地位の濫⽤の禁⽌―EU機能条約第102条

教科書

授業で使用する予定です。初回のガイダンス時の指示により,必要がある場合に入手ください。

  • EU Law: Text, Cases, and Materials

    著者: Paul Craig and Grainne De Burca

    出版社: 2020, Oxford Univ. Press

参考書

書籍情報はありません。

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