児童福祉学
博士前期課程総合人間科学研究科 - 社会福祉学専攻
MHSV7170
コース情報
担当教員: 新藤 こずえ
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 火1
形式: 対面授業
レベル: 500
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
授業参加
レポート
詳細情報
概要
子ども,家族が抱える諸問題について,社会福祉学および関連領域の研究動向を検討する。最新の,あるいは古典的な文献を読み,レジュメ作成およびディスカッションを通して多面的な視点で子どもを取り巻く問題を捉えるとともに,問題を分析する際に必要な基礎概念を共有する。 本科目ではディスカッション,各自が作成したレジュメに基づいた発表を行う。
目標
・子ども,家族にかかわる諸問題を社会福祉学および関連領域の視点から捉えることができる。 ・貧困・不平等を考察するための基礎を得る。
授業外の学習
・文献の該当箇所を読み,分からないところは調べ,ディスカッションに備える。 ・報告担当者はレジュメを準備する。
所要時間: 文献閲読,発表レジュメ作成,復習で190分
スケジュール
- オリエンテーション ※以下は予定であり,授業の進捗状況により各テーマの回数は変更することがありうる
- 子どもと家族(1)「子ども」と「家族」とは何か
- 子どもと家族(2)ライフサイクルとライフコース
- 子どもと家族(3)子どもの困難とは
- 子どもの困難に関する文献検討(1)貧困
- 子どもの困難に関する文献検討(2)不登校
- 子どもの困難に関する文献検討(3)虐待
- 子どもの困難に関する文献検討(4)社会的養護
- 子どもの困難に関する文献検討(5)障害と疾病
- 子どもの困難に関する文献検討(6)ケア
- 子どもの困難に関する文献検討(7)ジェンダー
- 子どもの困難に関する文献検討(8)海外の動向①イギリス
- 子どもの困難に関する文献検討(8)海外の動向②アメリカ
- まとめと振り返り
教科書
参考書欄に記載したものは,近年,本科目で輪読または参考にしたものである。輪読する文献については,最新の文献を初回授業で提示し,受講者と意見交換のうえ選択する
参考書
・ジュディス・ハーマン『心的外傷と回復【増補新版】』 ・ルース・リスター『新版 貧困とはなにか』 ・大澤真平『子どもの「貧困の経験」』 法律文化社 ・子どもの貧困アクショングループ(2021)『子どもの貧困とライフチャンス』かもがわ出版 ・レナ・ドミネリ(2015)『フェミニスト・ソーシャルワーク―福祉国家・グローバリゼーション・脱専門職主義』明石書店 ・松本伊智朗・湯澤直美編(2019)『生まれ,育つ基盤―子どもの貧困と家族・社会』明石書店 ・小西祐馬・川田学編(2019)『遊び・育ち・経験―子どもの世界を守る』明石書店 ・佐々木宏・鳥山まどか編(2019)『教える・学ぶ―教育に何ができるか』明石書店 ・杉田真衣・谷口由希子(2020)『大人になる・社会をつくる―若者の貧困と学校・労働・家族』明石書店 ・山野良一・湯澤直美編(2019)『支える・つながる―地域・自治体・国の役割と社会保障』明石書店 ・松本伊智朗編(2017)『「子どもの貧困」を問い直す―家族・ジェンダーの視点から―』法律文化社 ・保坂亨(2019)『学校を長期欠席する子どもたち―不登校・ネグレクトから学校教育と児童福祉の連携を考える』明石書店 ・原伸子・岩田美香・宮島喬編『現代社会と子どもの貧困―福祉・労働の視点から―』大月出版・2015年