統計調査研究

博士前期課程総合人間科学研究科 - 社会福祉学専攻

MHSV7080

コース情報

担当教員: 木村 文香

単位数: 2

年度: 2024

学期: 2Q集中

曜限: その他

形式: 対面授業

レベル: 500

アクティブラーニング: あり

他学部履修:

評価方法

授業参加

70%

レポート

30%

その他

授業参加は,履修者の授業中の課題への取り組み(ふりかえり等),プレゼンテーション,質疑応答を含みます。これらを総合的に評価します。

0%

詳細情報

概要

社会科学によるアプローチで社会福祉学を研究する際には,政府や各種調査機関の統計資料やアンケートなどの社会調査を利用したり,自身で研究計画を立てた調査を行う機会も多い。しかし,調査結果の本質を理解せずに,安易に論文に引用することは,論文全体の信頼性を揺るがす危険性がある。とりわけ,多様な人々を研究対象とする社会福祉学の研究には,「平均値」だけではない統計指標の理解と制度改正や社会経済状況の変化に関する豊富な知見の両方が必要になる。 本講義では,①テキストより,統計指標の読み方,注意事項について学修する。②社会福祉学の研究領域に近い統計データの紹介,およびその調査計画や調査方法,分析方法を学修する。③自身の関心をもとに,各種統計データを利用した効果的なレポートを作成する。 授業資料の配付,レポート提出はweb上で行う。

目標

① 自身の研究領域に関する統計データについて説明できる。 ② 社会調査の基礎的な研究計画,方法,留意点について説明できる。 ③ 統計指標の意味を理解し,適切なプレゼンテーションができる。

授業外の学習

授業内では履修者による報告,プレゼンテーションを求めるので,その予習・復習も必要となります。

所要時間: 190分

スケジュール

  1. ガイダンス,スケジュールの説明。 研究倫理について。 ※以下は予定です。講義,それに基づく質疑応答・討論を中心に展開します。その展開によって生きた流れを優先するため,授業の進捗状況により各テーマの回数は変更することがありえます。
  2. データの見方(データの信憑性の検証)
  3. データの図表化(個別トピックスの検証)
  4. 統計学入門(1)変数の種類・測定尺度の水準
  5. 統計学入門(2)因果関係と相関
  6. 既存の統計資料の読み解き方
  7. 社会調査の基礎(1) 社会調査の種類,標本抽出
  8. 社会調査の基礎(2) 調査の設計
  9. インターネット調査の特徴と課題
  10. データ分析の理論と実践
  11. 履修者による統計資料を用いた発表①データの抽出方法と定義
  12. 履修者による統計資料を用いた発表②データから読み取ること
  13. 履修者による統計資料を用いた発表③データの整理と可視化
  14. 履修者による統計資料を用いた発表④統計問題

教科書

授業開始時までにLoyola掲示板で周知する。基本的には入比資料をメインで使用する予定です。

    参考書

    原純輔『社会調査ーしくみと考え方』放送大学叢書 左右社 大谷信介『最新・社会調査へのアプローチ:論理と方法』 ミネルヴァ書房 三井さよ『初めての社会調査』 世界思想社 ★いずれも必携ではありません。

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