宗教社会学特講I

博士前期課程総合人間科学研究科 - 社会学専攻

MHSC7130

コース情報

担当教員: 芳賀 学

単位数: 2

年度: 2024

学期: 春学期

曜限: 金3

形式: 対面授業

レベル: 500

アクティブラーニング: あり

他学部履修:

評価方法

授業参加

60%

リアクションペーパー

40%

詳細情報

概要

個別の出来事に,あるいは人生に,私たちは意味を求める。どう生きたら良いか,どう生きるべきか,といったアイデンティティに関わる問いはそこに生まれるものであり,どのような時代の社会も,その種の実存的な問いに対する何らかの解答を与える装置を備えている。ある見方をすれば,その装置こそがその社会の文化であり宗教であるといえる。 この授業では,こうした視点に立って,主として,宗教に関する重要文献の講読とディスカッションを行なう。 総じて,社会学専攻開講の専門科目として。500レベルに相当する宗教研究に関する専門的な知識を提供する。なお,アクティブ・ラーニング(ディスカッション・プレゼンテーション・リアクションペーパー)を毎回実施する。

目標

到達目標に関しては,以下の3点を設定する。 ①宗教という現象への造詣を深める。 ②宗教に関する学術的文献を読む能力を獲得する。 ③宗教と社会の関係という複雑で難解な現象を読み解く力を向上させる。

授業外の学習

宗教にかかわる重要文献を2冊読む予定である。毎回各自が,課題となる章を精読し要約しコメントを考えて授業に臨んでほしい。さらに,授業後には,毎回必ずその内容を踏まえてリアクションペーパーを作成し所定の場所に提出すること。

所要時間: 190分以上

スケジュール

  1. イントロダクション(授業スケジュールの確認と受講者の確定)(以下は予定であり,授業の進捗状況により,各テーマの回数は変更することがありうる。)
  2. 『宗教と社会のフロンティア』第1章・第2章
  3. 『宗教と社会のフロンティア』第3章・第4章
  4. 『宗教と社会のフロンティア』第5章・第6章
  5. 『宗教と社会のフロンティア』第7章・第8章
  6. 『宗教と社会のフロンティア』第9章・第10章
  7. 『宗教と社会のフロンティア』第11章・第12章
  8. 『宗教と社会のフロンティア』第13章・まとめ
  9. 教員による情報提供
  10. 『だから知ってほしい「宗教二世」問題』(1)はじめに・第Ⅰ部1-6
  11. 『だから知ってほしい「宗教二世」問題』(2)第Ⅰ部7-12
  12. 『だから知ってほしい「宗教二世」問題』(3)第Ⅱ部13-19
  13. 『だから知ってほしい「宗教二世」問題』(4)第Ⅱ部20-25
  14. 『だから知ってほしい「宗教二世」問題』(5)おわりに・まとめ

教科書

以下の2冊を指定する。

  • 宗教と社会のフロンティア:宗教社会学からみる現代日本

    著者: 髙橋典史・岡本亮輔・塚田穂高編著

    出版社: 勁草書房,2012年。

  • だから知ってほしい「宗教二世」問題

    著者: 塚田穂高・鈴木エイト・藤倉善郎編著

    出版社: 筑摩書店,2023年。

参考書

開講時以降に適宜指示する。

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