司法・犯罪心理学特論(司法・犯罪分野に関する理論と支援の展開)
博士前期課程総合人間科学研究科 - 心理学専攻
MHPS6400
コース情報
担当教員: 室城 隆之
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 月2
形式: 対面授業
レベル: 500
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 不可
評価方法
リアクションペーパー
レポート
小テスト等
その他
リアクションペーパーは出席を前提とする。出席せずに提出があっても評価には加えない。
詳細情報
概要
この授業は,本研究科のカリキュラム・ポリシーに基づき,司法・犯罪分野において臨床心理士,公認心理師等の専門家として専門的な知識,技能に基づいた実践ができるための講義を実施する。 最初に,司法・犯罪分野に関する心理学の理論的枠組みについて学習する。次に,司法・犯罪分野に関わる公認心理師の実践について,各実践領域別に,アセスメントと心理的支援の技法について学ぷ。最後に,司法・犯罪分野に関わる公認心理師の実践の課題と展望について学習する。テキストおよび配付資料を用いて,講義,グループ討議と発表,視聴覚教材の活用,ロールプレイングなどを行う予定である。
目標
本講義の到達目標は,本研究科のディプロマ・ポリシーに基づき,非行・犯罪者等の心の働きの実証的理解,心と行動の普遍性およびその多様性と可塑性の理解,心理学の社会的役割を理解するとともに,司法・犯罪分野において,心を生み出す仕組み(機構)と心理学の諸理論の正確な理解を踏まえて,人間についてより深く理解する力を修得することである。その際,特に,以下の点に重点を置く。 1.司法・犯罪分野に関する心理学の理論的枠組みを身につける。 2.司法・犯罪分野に関わる公認心理師の実践について理解する。
授業外の学習
本講義については,1回の授業につき予習2時間,復習2時間,講義全体で計56時間の準備学習を要する。予習においては,テキストの該当箇所を読んでおくこと。また,復習においては,講義資料,テキスト,必要に応じて参考文献を読んで理解を定着させることが必要である。
所要時間: 1回の授業につき予習2時間,復習2時間の授業時間外の学習を要する。
スケジュール
- 犯罪・非行についての基本的知識
- 成人犯罪者処遇の流れと少年保護手続 犯罪・非行の理論(1)生物学的要因
- 犯罪・非行の理論(2)社会学的要因
- 犯罪・非行の理論(3)心理学的要因
- 犯罪捜査と心理学 犯罪予防と心理学
- 犯罪・非行の心理学的アセスメントと少年鑑別所 小テスト
- 児童相談所における非行への対応
- 家庭裁判所における非行への対応
- 保護観察所での犯罪・非行への対応と少年院での処遇
- 少年事件の面接(ロールプレイング)
- 刑事施設における成人犯罪者への教育・処遇 犯罪からの立ち直り
- 家庭裁判所の家事事件についての基本的知識
- 家事事件の面接(ロールプレイング)
- 犯罪被害についての基礎知識 司法・犯罪分野に関わる公認心理師の実践の課題と展望 小テスト
教科書
『司法・犯罪心理学』森丈弓ら著(サイエンス社),その他,必要に応じて資料を配布する。
参考書
『犯罪心理学-犯罪の原因をどこに求めるのか』大渕憲一(培風館)