家族関係・集団・地域社会における心理支援に関する理論と実践
博士前期課程総合人間科学研究科 - 心理学専攻
MHPS6380
コース情報
担当教員: 齋藤 梓
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 金3
形式: 対面授業
レベル: 500
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 不可
評価方法
授業参加
70%
レポート
30%
詳細情報
概要
心理専門職(臨床心理士,公認心理師)が関わる問題の背景は複雑であり,心理支援を行う際には,個人を対象とした心理的理解や支援だけではなく,家族関係や地域,社会といった人を取り巻く様々な環境が人の心理におよぼす影響を理解し,支援を行っていく必要がある。 この授業では,家族の中で起きる問題について様々な角度から考え,家族,および地域や組織,社会規範に対してアプローチする理論と方法を,発表やディスカッションを交えて学ぶ。
目標
1)家族や地域,社会が人の心理にどのような影響を与えているかを理解する。 2)家族や地域社会,組織に働きかける心理学的援助に関する理論と方法を理解する。 3) 心理臨床実践において,1)や2)で理解した内容をどのように生かすかを考えられるようになる。
授業外の学習
【予習】(所要時間:各回110分程度) 文献を精読し,分かりにくい箇所を調べ,ディスカッションの準備を行う。 担当回の発表に向けて,参考文献を読み,発表の準備を行う。 【復習】(所要時間:各回80分程度) 提示された参考図書や関連文献に目を通し,授業の内容を復習し,理解する。
所要時間: 190分
スケジュール
- オリエンテーション:授業の目標や成績評価方法,授業の進め方について
- 「子どもの発達に及ぼすきょうだいの影響ならびにきょうだい間虐待の基礎知識」について学び,トピックの発表およびディスカッションを行う
- 「きょうだい間性虐待」について学び,トピックの発表およびディスカッションを行う
- 「きょうだい間暴力」について学び,トピックの発表およびディスカッションを行う
- 「きょうだい間虐待のアセスメント」について学び,トピックの発表およびディスカッションを行う(1)
- 「きょうだい間虐待のアセスメント」について学び,トピックの発表およびディスカッションを行う(2)
- 「子どもと家族のための臨床実践」について学び,トピックの発表およびディスカッションを行う(家族関係等集団の関係性に焦点を当てた心理支援の理論と方法)(1)
- 「子どもと家族のための臨床実践」について学び,トピックの発表およびディスカッションを行う(家族関係等集団の関係性に焦点を当てた心理支援の理論と方法)(2)
- 「子どもの家族への介入の実際」について学び,トピックの発表およびディスカッションを行う(家族関係等集団の関係性に焦点を当てた心理支援の理論と方法)(1)
- 「子どもの家族への介入の実際」について学び,トピックの発表およびディスカッションを行う(家族関係等集団の関係性に焦点を当てた心理支援の理論と方法)(2)
- 「きょうだい間虐待の成人サバイバーへの心理療法」について学び,トピックの発表およびディスカッションを行う(心理に関する相談,助言,指導等への応用)(1)
- 「きょうだい間虐待の成人サバイバーへの心理療法」について学び,トピックの発表およびディスカッションを行う(心理に関する相談,助言,指導等への応用)(2)
- 「きょうだい間虐待の予防と公共施策」について学び,トピックの発表およびディスカッションを行う(地域社会や集岡・組織に働きかける心理学的援助に関する理論と方法)
- 授業の振り返り,総合的なディスカッション
教科書
基本的にテキスト1を使用する予定であるが,その他最新の論文や文献を授業内で案内する。
きょうだい間虐待によるトラウマ
著者: ジョン・V・カファロ著 溝口史剛訳
出版社: 明石書店 2023年
参考書
専門的な内容であり,様々な領域にわたるため,適宜紹介する。