臨床心理査定演習 I(心理的アセスメントに関する理論と実践)

博士前期課程総合人間科学研究科 - 心理学専攻

MHPS1850

コース情報

担当教員: 吉村 聡

単位数: 2

年度: 2024

学期: 春学期

曜限: 火2

形式: 対面授業

レベル: 500

アクティブラーニング: あり

他学部履修: 不可

評価方法

出席状況

50%

授業参加

50%

詳細情報

概要

代表的な心理アセスメント技法の学習を通して,公認心理師と臨床心理士に必要な心理アセスメントの意義・理論・方法・実践を学ぶ。また,心理に関する相談・助言・指導等への応用についても取り扱う。 前半は,世界標準の知能検査であるWechsler知能検査の日本版を取り上げる。後半には,ロールシャッハ・テスト(包括システム)を中心に,各種投映法を取り上げたい。 受講に際しては,学部で心理検査の基本的な実習を履修済みであることを前提とする。心理査定について未履修の学生,履修はしたが基礎知識が不十分であると判断される学生は,学部の授業を履修するなど,本講受講以外の努力が求められる。授業は指定された時限に対面で行う。 なお,本授業は臨床心理コースの学生およびその修了生のみが履修できる。

目標

いずれの心理検査も,現場で十分に活用できるようになるためには相応の経験と修練が不可欠である。本授業ではそのための基礎の習得,つまり,一通りの実施と解釈が自力でできるようになることを目指したい。

授業外の学習

おそらく,この授業は臨床心理コースの中で,もっとも覚えることの多い授業であろう。毎回の授業に際して予習と復習が必要である。

所要時間: 授業1回あたり190分以上

スケジュール

  1. 知能検査概論
  2. 知能検査の実施と解釈(1)
  3. 知能検査の実施と解釈(2)
  4. 知能検査の実施と解釈(3)
  5. 知能検査の実施と解釈(4)
  6. 知能検査の実施と解釈(5)
  7. 知能検査の実施と解釈(6)
  8. パーソナリティ検査概論
  9. 包括システムのコーディング(1)
  10. 包括システムのコーディング(2)
  11. 包括システムのコーディング(3)
  12. 包括システム解釈(1)
  13. 包括システム解釈(2)
  14. 包括システム解釈(3)

教科書

テキストは使用しない

    参考書

    • 日本版WISC-IVによる発達障害のアセスメント: 代表的な指標パターンの解釈と事例紹介.

      著者: 上野一彦,松田修,小林玄,木下智子

      出版社: 日本文化科学社・2015年

    • ロールシャッハ・テスト講義Ⅰ・Ⅱ

      著者: 中村紀子

      出版社: 金剛出版 2010年・2016年

    • ロールシャッハ・テスト―包括システムの基礎と解釈の原理

      著者: ジョン・E・エクスナー

      出版社: 金剛出版 2009年

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