臨床心理面接特論II
博士前期課程総合人間科学研究科 - 心理学専攻
MHPS1840
コース情報
担当教員: 横山 恭子
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 木4
形式: 対面授業
レベル: 500
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 不可
評価方法
授業参加
50%
その他
発表を試験と同様に評価する
50%
詳細情報
概要
前半は,これから臨床心理面接を始めるにあたって,最低限必要だと思われる文献を精読する。履修者の中から毎回担当をきめて発表を行うが,履修者全員がその本を読んでくることとする。その上で,発表者に対して毎回一人1回以上,質問ないし意見を述べて皆で討議することが,この講義履修の最低条件である。 後半は,実際のケースの描画や遊び,箱庭等に触れ,クライエントは何を伝えていたのか,セラピストはなぜそのような対応をしたのか,討議しながら考え,理論をすり合わせながら理解を深めることで,秋学期からの面接実習の準備とする。
目標
これから臨床現場で面接を始めるにあたって,最低限知っておくべき留意点や面接の方法論,描画や遊びの理解に関する知識を身につける
授業外の学習
その週の課題に指定されている文献に,必ず目を通してくること
所要時間: 最低でも毎週190分以上の時間を要するはずである
スケジュール
- Orientation 分担の決定
- 笠原嘉 1980 『予診・初診・初期治療』 診療新社
- 土居健郎 1977 『方法としての面接:臨床家のために』 医学書院
- ザロ,J.S.,バラック,R.,ネーデルマン,D.J.,ドレイブラット,J.S.(森野礼一,倉光修訳) 1987 『心理療法入門:初心者のためのガイド』 誠信書房
- ストー, A.(吉田圭吾監訳) 2015 『心理面接の教科書:フロイト,ユングから学ぶ知恵と技』 創元社
- ランドレス, G. L.(山中康裕監訳) 2014 『新版 プレイセラピー:関係性の営み』 日本評論社
- ウォーデン,J.W.(山本力監訳) 2011 『悲嘆カウンセリング』 誠信書房
- クラインマン, A.(江口重幸,五木田紳,上野豪志訳) 『病いの語り:慢性の病いをめぐる臨床人類学』 誠信書房
- ラスティン, M., ブラッドリー, J.(鈴木誠,鵜養奈津子訳) 『ワーク・ディスカッション:心理療法の届かぬ過酷な現場で生き残る方法とその実践』 岩崎学術出版社
- 描画の理解⑴ 事例を通して描画について考える
- 描画の理解⑵ 事例を通して描画について考える
- 遊びの理解⑴ 事例を通して遊びについて考える
- 遊びの理解⑵ 事例を通して遊びについて考える
- まとめ
教科書
授業計画の欄を参照のこと 後半部分の文献については,その都度授業の中で紹介する
参考書
書籍情報はありません。