専門看護学特論
修士課程総合人間科学研究科 - 看護学専攻
MHNU7300
コース情報
担当教員: 塚本 尚子
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 月5
形式: 対面授業
レベル: 500
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 不可
評価方法
レポート
その他
その他は,講義内でのプレゼンテーション
詳細情報
概要
・行動を中心テーマとし,慢性疾患患者あるいは看護職の行動を規定する要因とそのメカニズムに焦点を当て,関連論文を広く抄読することにより考察を深める。心理学に由来する概念である自己概念,自己効力感,主観的コントロール感,ソーシャル・スキル,経験学習を主に扱い,患者の行動変容に向けた看護援助の可能性,あるいは看護職の離職防止行動に向けた組織改善についての可能性を探る。 ・授業では,それぞれの概念の動向を解説した後,その概念を含む看護学の論文を抄読することによって理解を深める。 ・看護学専攻で開講される科目であり,500番レベルに位置づけられている。看護の実践知を言語化するために有用な心理学概念の理解を目指す。
目標
・自己概念・自己効力感・主観的コントロール感,ソーシャル・スキル,経験学習に関連する論文を抄読し,それぞれの概念を理解するとともに看護学の対象理解における有用性を理解する。 ・これらの概念を看護研究でどのように取り入れ,実際に測定し分析することができるかを理解する。
授業外の学習
【予習】(所要時間:各回150分程度)1.2回は,中範囲理論にはどのようなものがあるかについて,テキスト等を活用し自己学習を行う。3回目以降は,授業で取り扱う概念を丁寧に理解し,その概念を用いた研究論文を複数本読んでみる。プレゼンテーション回では,読んだ論文の中から研究全体が正しく設計されている良質の論文を選び,プレゼンテーションの準備を行う。 【復習】(所要時間:各回40分)各回で取り扱った論文を再度精読し,不明点について学習を深める。
所要時間: 190分
スケジュール
- 行動の規定因の理解とその影響要因(塚本・舩木)
- 慢性疾患患者の行動変容,看護職のストレスの視点としての自己概念・自己効力感・主観的コントロール感の意義(塚本)
- 自己概念研究の動向と看護領域での応用的展開(解説)(塚本)
- 自己概念に関する論文抄読と討論:プレゼンテーションとディスカッション①(塚本)
- 自己効力感研究の動向と看護領域での応用的展開(解説)(塚本)
- 自己効力感に関する論文抄読と討論:プレゼンテーションとディスカッション②
- ストレス研究の動向と看護領域での応用的展開(解説)(塚本)
- ストレスに関する論文抄読と討論:プレゼンテーションとディスカッション③(塚本)
- ソーシャル・スキル研究の動向と看護領域での応用的展開(解説)(舩木)
- ソーシャル・スキルに関する論文抄読と討論プレゼンテーションとディスカッション④(舩木)
- 経験学習研究の動向と看護領域での応用的展開(解説)(舩木)
- 経験学習に関する論文抄読と討論:プレゼンテーションとディスカッション⑤(舩木)
- 関心のあるテーマについてのプレゼンテーションとディスカッション
- 関心のあるテーマについてのプレゼンテーションとディスカッション
教科書
基本となる教科書を使用し,その他は関連する論文を使用する
中範囲理論入門第2版
著者: 佐藤栄子編著
出版社: 日総研
参考書
書籍情報はありません。