看護理論
修士課程総合人間科学研究科 - 看護学専攻
MHNU7240
コース情報
担当教員: 草柳 浩子
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 木5
形式: 対面授業+オンライン授業(オンデマンド授業,同時双方向型授業(Zoomなど)) /Alternating face-to-face & A
レベル: 500
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 不可
評価方法
その他
教員ごとに評価を行う。
詳細情報
概要
・看護実践に示唆を与えている看護の諸理論について理解を深める。 ・理論の理解を深めるために必要な知識について学ぶ。 ・看護研究に関する基礎力の充実と,ケアリングについて考究する力を培う。 1)看護実践における“知”の構築の発展,変遷を知る。 2)看護理論の批判的検討をとおして,看護の知が人間―環境理解,問題解決,看護実践などにどのように活かされているかを検証しながら,新しい課題を考究する。 (オムニバス方式 全14回) <草柳 3回><両羽 3回><舩木 3回><三次 3回><小高 2回> *授業掲示板,moodleでも授業情報を配信する
目標
1) 看護における知識と実践の構造について理解する。 2) 看護理論の定義,構成要素,分類や機能について理解する。 3) 看護理論の評価をするために必要な基準について理解する。 4) 看護理論の分析,評価を通して,看護の知のありかたを理解する。 5) 現代における知の理論の課題について自分のことばで論じることができる。
授業外の学習
各回の学習テーマに関してテキストなどを使用し予習する。 課題がある場合は,準備して参加する。
所要時間: 190分
スケジュール
- /18 *指定されたテキストを準備し,授業に望むこと ガイダンス 看護理論とは 看護理論の概説 (草柳)
- /25 看護学史上鍵となった人と時代背景:ナイチンゲール,ヘンダーソン (舩木)
- /2 ナイチンゲールの「看護覚え書」にみる看護哲学と看護実践 (舩木)
- /9 ヘンダーソンの「看護の基本となるもの」にみる看護の役割と看護実践 (舩木)
- /16 マーサ・ロジャーズの看護の概念モデル (三次)
- /23 マーガレット・ニューマンの健康概念 (三次)
- /30 オレムのセルフ・ケアに関する理論 (三次)
- /6 レイニンガーの「文化ケアの多様性と普遍性」 (草柳)
- /13 キングの看護理論から考える看護師と患者の関係性 (草柳)
- /20 ベナーにみる看護実践の明示化 (両羽)
- /27 ベナー看護理論から考える看護専門職のキャリア・ディベロップメント (両羽)
- /4 理論と実践の統合による看護の質改善 (両羽)
- /11 *オンライン(同時双方向) 概念開発とその方法 (小高)
- /18 *オンライン(同時双方向) 理論開発とその方法 (小高)
- 適宜出される課題を期日までに行うこと
教科書
適宜提示
看護理論家の業績と理論評価 第2版
著者: 筒井真優美編集
出版社: 医学書院(2020)
参考書
1.Rodgers,B.L. & Knafl,A. (2000) Concept Development in Nursing, W.B.Sanders Co. 2.Walker& Avant (2010) Strategies for Theory Construction in Nursing, Prentice Hall 3.マーガレット・ニューマン/手島恵訳.マーガレット・ニューマン看護論―拡張する意識としての健康:医学書院(1996) 4.パトリシア・ベナー編/相良ローゼマイヤみはる監訳.解釈的現象学健康と病気における身体性・ケアリング・倫理:医歯薬出版株式会社(2006)
看護学の総合的な知の構築に向けて
著者: Chinn & Kremer /川原由佳里監訳
出版社: エルゼビア・ジャパン(2007)
看護における理論構築の方法
著者: Waker & Avant /中木高夫他訳
出版社: 医学書院(2008)