ケアリング特論
修士課程総合人間科学研究科 - 看護学専攻
MHNU7160
コース情報
担当教員: 﨑川 修
単位数: 2
年度: 2024
学期: 2Q集中
曜限: その他
形式: 対面授業
レベル: 500
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
出席状況
40%
授業参加
10%
リアクションペーパー
10%
レポート
40%
詳細情報
概要
ケアの営みを,臨床的側面のみならず,人間の経験世界を意味づける実存的な姿勢と捉えて,その本質と可能性を臨床哲学的に探究する。
目標
ケアの概念を人間の本質と結びつけて理解する。 ケアの営みの持つ倫理的意義を理解する。 現代社会における具体的なケア課題に向き合う臨床哲学的視座を身につける。
授業外の学習
指定されたテキスト『他者と沈黙』の第二部を,授業までに読んでおく。 配布された資料に目を通しておく。
所要時間: 190分
スケジュール
- 導入:ケアの問題領域について
- ケアの概念分析
- 現象としてのケア
- ケアの相互性
- 共感的理解の問題
- 他者経験の構造
- 討論:ケアの本質
- 生命倫理とケア倫理
- スピリチュアルケア
- グリーフケア
- ライフサイクルのなかのケア
- ケアと家族
- 物語から身体へ
- 討論とまとめ:ケアの可能性
教科書
事前に必ずテキストを準備すること。その他必要な資料は事前にLoyola掲示板にて,もしくは講義内にて配布する。
他者と沈黙 -ウィトゲンシュタインからケアの哲学へ
著者: 﨑川 修
出版社: 晃洋書房.2020年
参考書
参考書は授業内でも随時紹介する。
ケアの本質
著者: M.メイヤロフ/田村真・向野宣之訳
出版社: ゆみる出版.1987年
ケアの倫理と共感
著者: M.スロート/早川正祐・松田一郎訳
出版社: 勁草書房.2021