倫理学特論

修士課程総合人間科学研究科 - 看護学専攻

MHNU7110

コース情報

担当教員: 寺田 俊郎

単位数: 2

年度: 2024

学期: 春学期

曜限: 木6

形式: 対面授業+オンライン授業(オンデマンド授業,同時双方向型授業(Zoomなど)) /Alternating face-to-face & A

レベル: 500

アクティブラーニング: あり

他学部履修:

評価方法

授業参加

20%

リアクションペーパー

20%

レポート

50%

その他

評価方法は受講生数,受講生の学習状況などによって変更されることがある。

10%

詳細情報

概要

医療の場で生じるさまざまな倫理的問題を考える能力を養うために,哲学としての倫理学の基本的な考え方を学び,生命倫理や看護倫理において議論されてきた問題を自ら考え,受講生同士で対話しつつ考える。また,臨床における日常の身近な倫理問題や,特定の倫理問題など具体的な事例に関する討議を通して,倫理的反省能力と倫理推論能力を培いし,倫理的意思決定能力を養う。

目標

目標 ・生命倫理の主要なトピックについて自らの意見を筋道立てて論じることができる。 ・看護者が大切にすべき倫理的価値とは何であるかを理解し,それを表現できる ・自己の倫理的・道徳的価値観を知り,他者の価値観にも関心を向けることができる ・倫理推論方法や意思決定モデル等を活用して主体的に倫理の問題を分析,考察できる

授業外の学習

普段から医療・看護に関わる情報に関心を持ち,医療・看護倫理に関して何に興味があり,何を学びたいのか考えておくこと。 配布資料や指示した参考文献を事前に読んだ上で,授業に参加すること。 問題意識を深める努力を重ね,授業時に活発な質疑応答,討論,対話ができる準備をしておくこと。

所要時間: 100分の授業につき,合わせて190分(目安)の予習と復習が必要である。

スケジュール

  1. 導入(寺田担当の授業は対面で行う) 倫理学とは何か (寺田俊郎)
  2. 生命倫理学のトピックと原理 生命倫理学と看護倫理学の関係 (寺田俊郎)
  3. 誕生をめぐる生命倫理学的問題1 出生前診断 (寺田俊郎)
  4. 誕生をめぐる生命倫理学的問題2 出生前診断 (寺田俊郎)
  5. 誕生をめぐる生命倫理学的問題3 クローン技術 (寺田俊郎)
  6. 死をめぐる生命倫理学的問題1 脳死 (寺田俊郎)
  7. 死をめぐる生命倫理学的問題2 安楽死・尊厳死(前半) (寺田俊郎)
  8. 死をめぐる生命倫理学的問題3 安楽死・尊厳死(後半) (寺田俊郎)
  9. 総括的討論
  10. ガイダンス2(有江文栄) (有江担当の授業はオンラインで行う)
  11. 生命倫理・医療(看護)倫理の歴史的展望 医療倫理の基礎 看護の専門性と倫理的役割 (有江文栄)
  12. 看護・医療の倫理概念と倫理的推論方法,意思決定モデル 臨床における倫理問題の分析 (有江文栄)
  13. 研究倫理 (有江文栄)
  14. 事例検討,事例発表 (有江文栄)

教科書

教科書は指定しない。

    参考書

    • 看護実践の倫理―倫理的意思決定のためのガイド, 第2版

      著者: フライ,S.T., &ジョンストン,M-J./片田範子・山本あい子訳

      出版社: 日本看護協会出版会,2005

    • テキストブック・生命倫理

      著者: 霜田求(編)

      出版社: 法律文化社,2018

    • 医療現場に臨む哲学

      著者: 清水哲郎

      出版社: 勁草書房 1997

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