近代文学特殊講義・演習IIＢ

概要

作家は文学作品を生み出す際,０から１を生み出しているわけではなく,さまざまな先行作品を摂取している。「このオリジナリテというものは,胃袋の問題でしてね,他人の養分を食べて,それを消化できるかできないか」(太宰治「渡り鳥」)と言われているように,先行作品を元に書かれた作品が,先行作品をどのように「消化」しているのかが問題となってくるはずだ。そのことについて,江戸川乱歩や太宰治,三島由紀夫といった作家たちの作品を読むことによって考えてみたい。

目標

(1)文学研究の方法を身につける。 (2)文学史に関わる知識を身につける。 (3)論理的な思考力および表現力を身につける。

授業外の学習

授業時に,次回の授業で取り上げる作品を指定するので,それは事前に読み,自身で問題点を整理しておくことが望ましい。

所要時間: 190分