<東洋史学>古代・中世演習II
博士前期課程文学研究科 - 史学専攻
MHHT7330
コース情報
担当教員: 大川 裕子
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 木2
形式: 対面授業
レベル: 500
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 不可
評価方法
出席状況
20%
授業参加
40%
その他
担当する漢文発表のためのレジュメの提出が必要である。レジュメの内容・発表の仕方・質疑応答への対応,また他の報告者に対する質問・意見の積極性をふまえて総合的に評価する。
40%
詳細情報
概要
『太平廣記』に収録された中国古代の説話の精読を通して漢文史料の読み方を学ぶとともに,説話の背景にある自然環境と人間との関係,文化,社会について議論を交えながら検討する。受講生の状況・希望に応じて『太平廣記』以外の史料を講読する可能性もある。また,受講生には研究方向も行ってもらう。
目標
①漢文を訓読し,現代日本語に正しく和訳することができる。 ②伝統中国の史料の特質を理解し,研究の材料として利用することができる。 ③史料を読む際,版本による文字の異同に注意する必要性を理解することができる。 ④関係史料・研究文献の収集の仕方,読解の仕方に見通しが持てるようにする。
授業外の学習
① 自分に割り当てられた課題について丁寧に調べ,授業で報告できるよう準備する。 ②報告後は,参加者からの質問や意見をもとに,自身の研究に生かすことを目指す。 ③漢文史料の下調べ,研究報告の準備等,予習・復習は必ず行うこと。 ※予習(180分程度)・復習(60分程度)は毎回4時間は必要である。
所要時間: 240分
スケジュール
- ガイダンス:授業の進め方,評価の方法について ※以下は予定であり,受講生の情況により内容を変更することがありうる
- 史講読のための解説:関連資・史料の調べ方,研究材料の集め方 研究報告❶
- 史料解読①講読箇所については受講生が選定する
- 史料講読 ②
- 史料講読③
- 研究報告❷
- 史料講読④
- 史料講読⑤
- 史料講読⑥
- 研究報告❸
- 史料講読⑦
- 史料講読⑧
- 史料講読⑨
- 研究報告❹ 秋学期のまとめ
教科書
テキストは授業で配付する。
『太平廣記』
著者: 宋・李昉等編
出版社: 中華書局・1961年(2022年に再版)
参考書
『中華大典』魏晋南北朝文学分典 ・隋唐五代文学文典
著者: 中華大典工作委員会
出版社: 鳳凰出版社・ 2007年
『太平廣記引書考』
著者: 盧錦堂
出版社: 花木蘭文化出版社,1981年