<東洋史学>古代・中世演習I
博士前期課程文学研究科 - 史学専攻
MHHT7320
コース情報
担当教員: 大川 裕子
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 木2
形式: 対面授業
レベル: 500
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 不可
評価方法
出席状況
20%
授業参加
40%
その他
担当箇所については発表のためのレジュメ提出が必要である。レジュメの内容・発表の仕方・質疑応答への対応,他の報告者に対する質問・意見の積極性などを総合的に評価する。
40%
詳細情報
概要
『太平廣記』に収録された中国古代の説話の精読を通して,漢文史料の読み方を学ぶ。また説話の背景にある社会,制度,文化について議論を交えながら検討する。 受講生の情況・希望に応じて他の史料を講読することもある。
目標
①漢文を訓読し,現代日本語に正しく和訳することができる。 ②伝統中国の史料の特質を理解し,研究の材料として利用することができる。 ③史料を読む際,版本による文字の異同に注意する必要性を理解することができる。 ④関係の史料・研究文献の収集の仕方,読解の仕方に見通しが持てるようにする。 ⑤中国古代の社会・文化・自然環境と人間との関係について理解を深めることができる。
授業外の学習
① 自分に割り当てられた課題について丁寧に調べ,授業で報告できるよう準備する。 ②報告後は,参加者からの質問や意見をもとに,自身の研究に生かすことを目指す。 ③漢文史料の下調べ,研究報告の準備等,予習・復習は必ず行うこと。 ※予習には180分程度,復習には60分程度を要する。
所要時間: 240分
スケジュール
- イントロダクション ※以下は予定であり,受講生の情況により各回の内容を変更することがありうる
- 史料解読のための解説
- 史料解読:漢代の説話①
- 史料解読:漢代の説話②
- 史料解読:漢代の説話③
- 史料解読:魏晋南北朝期の説話①
- 史料解読:魏晋南北朝期の説話②
- 史料解読:隋唐五代の説話①
- 史料解読:隋唐五代の説話②
- 史料解読:隋唐五代の説話③
- 研究報告①
- 研究報告②
- 図書館・博物館での資料調査(フィールドワーク)
- 春学期のまとめ
教科書
テキスト,関連資料は授業で配付する。
『太平広記』
著者: 宋・李昉等編
出版社: 中華書局,1961年
参考書
『中華大典』魏晋南北朝文学分典 ・隋唐五代文学文典
著者: 中華大典工作委員会
出版社: 鳳凰出版社, 2007年
『太平廣記引書考』
著者: 盧錦堂
出版社: 花木蘭文化出版社,2006年