<日本史学>近世演習I

博士前期課程文学研究科 - 史学専攻

MHHT7280

コース情報

担当教員: 川村 信三

単位数: 2

年度: 2024

学期: 春学期

曜限: 火3

形式: 対面授業

レベル: 500

アクティブラーニング: あり

他学部履修: 不可

評価方法

出席状況

50%

授業参加

50%

その他

前期 論文・学説要約課題あり

0%

詳細情報

概要

本ゼミは史学研究者としての自立を支援することを目的とする。 モデルは,アメリカ合衆国博士課程において最終試験(Final Exam)を準備する学位候補者が体系的な知識を得るために履修を義務づけられるReading Seminerにある。膨大な量の著作・研究論文を読破することによって,自分の専門とする期間と分野の歴史事項に精通することを目指す。 通年科目であるため,前半と後半に大別し,二つの課題を完成する。 [前半] 将来教職・研究職に就くことを念頭にいれ,織豊期から近世にかけての「概説講義」を組み立てる能力を磨く。そのために研究論文を徹底して読み,諸学説に精通することからはじめる。前期末に,テーマにそった諸学説の要約論文の提出を義務づける。 [後半] 具体的に修士論文,あるいは博士論文作成に取り組む学生のために,発表の場を提供する。

目標

概要に示したとおり。

授業外の学習

各自のリサーチ,整理などの自習は不可欠。 発表準備,文献購読準備の時間を事業時間外に設定する。 自習時間として,講読発表の準備に120分,授業後の整理,課題などに120分を確保すること。

所要時間: 190分

スケジュール

  1. 導入 アメリカ博士課程(Ph.D)式「詰め込み教育」の効用-研究者はこのようにしてつくられる-
  2. 織豊政権論(1)RA(Reading Assignment)に基づくディスカッション
  3. 織豊政権論(2)RAに基づくディスカッション
  4. 織豊政権論(3)RAに基づくディスカッション
  5. 幕藩体制と国家論(1)RAに基づくディスカッション
  6. 幕藩体制と国家論(2)RAに基づくディスカッション
  7. 幕藩体制と国家論(3)RAに基づくディスカッション
  8. 江戸幕府論(1)RAに基づくディスカッション
  9. 江戸幕府論(2)RAに基づくディスカッション
  10. 近世対外関係と鎖国(1)RAに基づくディスカッション
  11. 近世対外関係と鎖国(2)RAに基づくディスカッション
  12. 近世社会と宗教(1)RAに基づくディスカッション
  13. 近世社会と宗教(2)RAに基づくディスカッション
  14. 修士論文構想発表

教科書

事前に用意すべき書籍は初日に掲示する。

  • 論集幕藩体制史 第一巻 織豊政権の成立

    著者: 藤野保編

    出版社: 雄山閣 1994年

  • 論集幕藩体制史 第二巻 幕藩体制論・国家論

    著者: 藤野保編

    出版社: 雄山閣

  • 論集幕藩体制史 第三巻 江戸幕府の構造

    著者: 藤野保編

    出版社: 雄山閣

参考書

  • 朝尾直弘著作集 第五巻 鎖国

    著者: 朝尾直弘

    出版社: 岩波書店 2004年

  • 朝尾直弘著作集 第六巻 自由都市

    著者: 朝尾直弘

    出版社: 岩波書店 2004年

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