ドイツ文学研究Ib
博士前期課程文学研究科 - ドイツ文学専攻
MHGL7320
コース情報
担当教員: 佐藤 朋之
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 金2
形式: 対面授業
レベル: 600
アクティブラーニング: なし
他学部履修: 可
評価方法
出席状況
30%
授業参加
40%
レポート
30%
詳細情報
概要
E.T.A.ホフマンは,長からぬ文筆活動を通して,日常と非日常の風景を重ね描きする技法を探求し続けた。彼の手にかかると世界は重層性を露わにし,主人公たちは複数の時空の往還に七転八倒する。また両界の狭間からは,砂男やら機械人形やらが姿を現し,主人公を,そして読者を翻弄する。昨年度の『黄金の壺』に引き続き,今期はDer Sandmann(1817)の読解を通じて,ホフマンが自ら生き抜き,そして文学作品において言語化,構造化しようとした狭間の特性を明らかにしていきたい。
目標
修士論文執筆に向けて,作品の精緻な読解と二次文献の利用の仕方,論の組み立て方を身に付けていく.各自の研究テーマとホフマン作品を比較しながら,それぞれのより深い理解を目指す。
授業外の学習
丁寧な予習が必要です。
所要時間: 190分以上
スケジュール
- ホフマンと『砂男』について(導入)
- 毎回,『砂男』の原文を丁寧に読んでいきます。1
- 『砂男』2
- 『砂男』3
- 『砂男』4
- 『砂男』5
- 『砂男』6
- 『砂男』7
- 『砂男』8
- 『砂男』9
- 『砂男』10
- 『砂男』11
- 関連するテーマについて,受講者の皆さんに短いReferatをしていただきます。
- 関連するテーマについて,受講者の皆さんに短いReferatをしていただきます。
教科書
テキストは以下のものを推奨する。各自Amazonなどを通じて購入すること。ただしコピーを提供するので,必ずしも買う必要はない。
Der Sandmann. Text und Kommentar 978-3518188453
著者: Ernst Theodor Amadeus Hoffmann
出版社: Suhrkamp (2011)
参考書
書籍情報はありません。