19世紀小説研究II

博士前期課程文学研究科 - フランス文学専攻

MHFL7330

コース情報

担当教員: 博多 かおる

単位数: 2

年度: 2024

学期: 秋学期

曜限: 木3

形式: 対面授業

レベル: 500

アクティブラーニング: あり

他学部履修:

評価方法

授業参加

50%

レポート

50%

詳細情報

概要

主にフローベール『純な心』を読みつつ,バルザック,ジョルジュ・サンド,ボードレールなど他の作家の作品にあらわれる鳥についても考察します。鳥をめぐる飛翔というテーマ,それに反して囚われの鳥や剥製になった鳥などイメージとそれが表すものを分析します。受講者それぞれの専門とする作家における鳥(や動物)について最終的に発表をしていただくことをめざします。

目標

1)フランス語で書かれたテクストの緻密な読解ができるようになる。 2)テクストの多面的な分析を実践できるようになる。 3)学際的な視野を自ら模索できるようになる。 4)参考文献を探し,それらをふまえて自らの考察を組み立てられるようになる。

授業外の学習

授業中に指示した次回の講読箇所については各自事前に読解を行い,担当ページについては授業前に資料を用意してください。注釈が必要なことがらについては必ず自分で調べてきてください。

所要時間: 190分

スケジュール

  1. イントロダクション(以下の予定は授業の進行状況によって多少前後したり配分が変わったりする可能性があります)
  2. フローベール『純な心』における地域性
  3. フローベール『純な心』における海外
  4. フローベール『純な心』における鸚鵡と空間
  5. フローベール『純な心』における鸚鵡と皮肉
  6. フローベール『感情教育』におけるハチドリ(剥製をめぐって)
  7. 囚われた鳥と飛翔する鳥:バルザック『呪われた子』とボードレール『高翔 Elevation』との関係性
  8. フローベール『純な心』における鸚鵡とアメリカ
  9. フローベール『純な心』における鸚鵡と言葉
  10. フローベール『純な心』における鸚鵡と死
  11. 鳥と夢想・幻滅
  12. 世紀における鳥の表象
  13. 発表
  14. まとめ

教科書

プリントを配布します

    参考書

    • 鳥たちのフランス文学

      著者: 岡部杏子/福田桃子(編)

      出版社: 幻戯書房・2024

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