教育社会学特殊講義I
博士前期課程総合人間科学研究科 - 教育学専攻
MHED7330
コース情報
担当教員: 濱中 淳子
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 水1
形式: 対面授業
レベル: 500
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
リアクションペーパー
20%
授業内期末試験
授業期間中
50%
中間試験
授業期間中
30%
詳細情報
概要
社会調査を扱ったテキストを熟読したとしても,実際に調査の作成,実施,分析をしようとすると,さまざまな疑問や困難に直面するものである。この授業では,社会調査の基本的事項を習得・復習したうえで,具体的な分析事例(文献)の講読や質問紙調査作成の経験を通して,調査に関するリアルな技術を習得することを目指す。
目標
(1)問いと調査手法の関係を理解し,分析結果の解釈方法を学ぶ。 (2)エビデンスを用いた論文の執筆方法を理解する。 (3)社会現象を理解することの難しさと面白さを学ぶ。
授業外の学習
授業の最後に毎回,その時の授業の振り返り課題を提示する。 また,事前学習として,次回の授業で扱う内容に関する資料を読んできてもらう回がある。なお,中間テストと期末テストを実施するため,その準備の時間も必要となる。
所要時間: 200分
スケジュール
- オリエンテーション(講義の進め方および「社会調査とは」)
- 量的調査と質的調査+調査票作成
- 量的データ分析手続き
- 推測統計+統計的仮説検定
- 統計的仮説検定(演習)
- 中間テスト+解説
- 質的調査①実施の難しさ
- 質的調査②分析,論文執筆の難しさ
- 社会調査の先行研究に学ぶ①アンケート調査
- 社会調査の先行研究に学ぶ②政府統計資料分析
- 社会調査の先行研究に学ぶ③ インタビュー調査
- 社会調査の先行研究に学ぶ④ 参与観察+ドキュメント分析
- 振り返り+期末テスト
- 期末テスト解説+エビデンスの悩ましさ
教科書
授業は,授業担当者が作成した資料を中心に進める。したがって,必ずしも必須ではないが,購入を勧める。
新・社会調査へのアプローチ――論理と⽅法
著者: ⼤⾕信介ほか
出版社: ミネルヴァ書房・2013年
参考書
授業担当者が授業内容作成のために参考であり,必ずしも購⼊の必要はない。
質的社会調査の方法――他者の合理性の理解社会学
著者: 岸政彦・石岡丈昇・丸山里美
出版社: 有斐閣・2016年