教育方法学特殊講義 II

博士前期課程総合人間科学研究科 - 教育学専攻

MHED7160

コース情報

担当教員: 冨士原 紀絵

単位数: 2

年度: 2024

学期: 春学期

曜限: 木1

形式: 対面授業

レベル: 500

アクティブラーニング: なし

他学部履修:

評価方法

出席状況

20%

授業参加

20%

その他

文献の発表の分担を行い,各自で資料を作成する。作成資料を重要な評価の対象とする。欠席を4回(初回を除く)した場合は不合格となり,出席の際の議論への参加状況(積極性)も加味する。

60%

詳細情報

概要

現在の日本の教育課程の構想を規定する「教科」,「生活」,「学力」,「道徳」等をめぐる概念の検討を行う。具体的には戦後初期になされた教科と総合的な学習(コア・カリキュラム)をめぐる議論(論争)を検討することからはじめて,複数の争点にもとづく議論を扱う。その際,論者が支持していた実践記録もあわせて購読する。

目標

・戦後から現在にわたる教育実践の解釈に関わる基礎的な知識を習得する。 ・議論を通して得られた実践の解釈を今日の教育実践を検討する際に適用できるようになる。

授業外の学習

毎回の授業で紹介される次回授業の資料や参考文献を読み,授業に出席する。共通で扱う論争の資料にとどまらず,論者のバックボーンを別途調べる必要があるため,十分な予習時間を確保する必要がある。

所要時間: 200分

スケジュール

  1. *以下は予定であり,授業の進捗状況により各テーマの回数は変更することがありうる。1回:イントロダクション。
  2. 回:戦後から現在までの日本の教育実践に関する重要なトピックを概括的に検討した文献を採り上げ,各自の関心を聞き合う。分担発表章を選ぶ。
  3. 回:梅根悟編著(1951)『2つのカリキュラム』黎明書房の分担発表の1回目。レジュメに基づき発表者が発表を行い,それに関して議論を行う。参加者数によっては実践記録を扱うこともある。以下,7回目まで同様の進行で進める。
  4. 回:同上文献に関する分担発表の2回目。
  5. 回:同上文献に関する分担発表の3回目。
  6. 6回:同上文献に関する分担発表の4回目。
  7. 回:同上文献に関する分担発表の5回目。
  8. 回:久木幸夫編著『日本教育論争史録現代編』第3巻,第4巻』における教科,学力,生活,社会科,道徳等の指導に関する章を分担発表と議論。参加者数によっては実践記録を扱うこともある。以下,13回目まで同様の進行で進める。
  9. 回:同上文献に関する分担発表の2回目。
  10. 回:同上文献に関する分担発表の3回目。
  11. 回:同上文献に関する分担発表の4回目。
  12. 回:同上文献に関する分担発表の5回目。
  13. 回:同上文献に関する分担発表の6回目。
  14. 回:授業で得られた知見の総合的な考察。

教科書

教科書は指定せず,必要に応じて資料を配布する。入手困難な文献はpdfを配布する。

    参考書

    書籍情報はありません。

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