文化交渉学特講IIIA
博士前期課程文学研究科 - 文化交渉学専攻
MHCU7090
コース情報
担当教員: 福田 耕介
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 金3
形式: 対面授業
レベル: 500
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
授業参加
30%
リアクションペーパー
20%
レポート
50%
詳細情報
概要
遠藤周作は,フランス文学とくにフランソワ・モーリヤックから大きな影響を受けて,多くの小説を創作している。遠藤の小説世界におけるモーリヤックの痕跡を中心に,フランス留学,フランス映画との関係などを,時代を追って考察していく。 プリントを使って授業を進めていくが,授業で扱う作品に関しては,全編を読み通しておくことが望まれる。
目標
遠藤周作とフランスというテーマで自分の選んだテーマからレポートをまとめる。 博士後期課程の学生には,自分の専門との関係でのレポートも提出してもらう。
授業外の学習
テキストの予習1時間,授業の中で提示された問題についての発展的考察1時間半。 また,毎回授業で,日本語のテキストを音読してもらうので,その準備もしてから授業にのぞむこと。
所要時間: 190分
スケジュール
- 授業の概要についての説明。 遠藤周作とフランソワ・モーリヤックについての説明。
- 遠藤のフランス留学前のモーリヤック論を読む
- 遠藤のフランス留学とモーリヤック
- 『留学』におけるフランス映画
- モーリヤック『テレーズ・デスケルー』と遠藤周作
- 遠藤周作,堀辰雄,モーリヤック1
- 遠藤周作,堀辰雄,モーリヤック2
- 「手記」という形式
- 遠藤のテレーズ的女性における誘惑と母性1
- 遠藤のテレーズ的女性における誘惑と母性2
- 遠藤周作『わたしが・棄てた・女』とモーリヤックの作品との関係について,二回分のレポートの課題を出す予定である。
- 学生の発表
- 総括と評価
教科書
授業時にプリントを配布する。
参考書
『遠藤周作文学全集』全15巻
著者: 遠藤周作
出版社: 新潮社
『モーリヤック著作集』全6巻 『テレーズ・デスケルー』には,別に福田訳がある。
著者: フランソワ・モーリヤック
出版社: 春秋社
『遠藤周作事典』
出版社: 鼎書房,2021年