日本語教育語彙
博士前期課程言語科学研究科
MFLJ7220
コース情報
担当教員: 永澤 済
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 火3
形式: 対面授業
レベル: 600
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
授業参加
20%
レポート
20%
その他
発表(60%)
60%
詳細情報
概要
日本語教育における漢語・漢字の諸問題について論文を講読し,分析・考察する。漢語は日本語の中によく融合した面と,異質である面とをもつ。そのことが学習者にとって様々な困難をうむ。授業では,文法,意味,形態,表記,読み,学習者の特性等の観点で漢語をみつめ,日本語教育における問題の所在を明らかにする。そのうえで,教授法の工夫につなげたい。 授業は,講師による解説の後,担当者の発表と全員での議論による演習形式で進める。
目標
①日本語における漢語について理解を深める。 ②日本語教育における漢語の諸問題への理解を深め,教授法の工夫につなげる。 ③言語や日本語教育における分析力を養う。 ④自身の研究テーマに即して発展的な研究につなげる。
授業外の学習
・各回の論文講読,調査・考察(各回90程度) ・関連文献を読んで知識・考察を深める(各回100分) ・担当回の発表準備
所要時間: 190分程度
スケジュール
- イントロダクション 学習者にとっての漢語の使用,諸コーパス ※参加者の方の関心や進行状況により各テーマは変更することがあり得る。
- 漢語の品詞用法の体系と変化,教育における諸問題
- 日中漢語の品詞性の相違,誤用と習得
- 漢語語彙における母語転移とストラテジー
- -ノ/-ナ+名詞の体系,誤用と習得
- 漢語サ変動詞の体系と変化,教育における諸問題
- 漢語サ変動詞と和語動詞,誤用と習得
- 漢語+サセルと他動詞,誤用と習得
- 漢語の意味と変化,教育における諸問題
- 日中漢語の意味の異同,誤用と習得
- 漢語の字順反転,誤用と習得
- 漢字・漢語の読みと習得
- バイリンガル児童の漢字・漢語習得 視覚障がいをもつ日本語学習者への漢字教育
- 「やさしい日本語」と和語・漢語,漢字・漢語と読解支援 まとめ
教科書
特になし。参考文献を授業中に紹介します。
参考書
書籍情報はありません。