応用心理言語学

博士前期課程言語科学研究科

MFLJ7210

コース情報

担当教員: 小柳 かおる

単位数: 2

年度: 2024

学期: 春学期

曜限: 金3

形式: 対面授業

レベル: 600

アクティブラーニング: あり

他学部履修: 不可

評価方法

出席状況

10%

授業参加

10%

レポート

50%

その他

教科書の章の要約発表

30%

詳細情報

概要

読む行為には,記憶のシステムや問題解決などの情報処理のメカニズムが関わっている。その仕組みを理解することで,文章を読んで「分かる」とはどういうことかを考える。そして,学習者がより良く理解するための読解活動として,先行オーガナイザーや図表などの視覚情報,学習ストラテジーの使用,さらに,音読や推論,再話や翻訳,要約などをどう組み込むべきかを検討する。

目標

本コースでは,まず「文章を読み,理解する行為」における認知の働きを理解することを目標とする。その上で第二言語の読解活動さらには,読解研究がデザインできるようになることを目ざす。

授業外の学習

予習として授業範囲の教科書のリーディング(150分) 宿題として読解教材の検討など(40分) 授業で扱う本のチャプターの要約発表をする場合は,これ以外に準備の時間が必要。

所要時間: 190分

スケジュール

  1. オリエンテーション
  2. 語彙/文法と読解
  3. 背景知識/音読
  4. 推論/訳読
  5. 再話/要約
  6. 日本語学習者の読解の問題
  7. 反転授業/ピアリーディング
  8. 多読/速読
  9. 批判的読解
  10. 読みのボトムアップ処理
  11. 音読と読解力
  12. ワーキングメモリと読解
  13. 多読と第二言語習得
  14. (予備)

教科書

2冊の教科書を組み合わせて用いる。一つの章の内容に基づいてディスカッションするので,入手は必須。

  • 英語リーディングの科学:「読めたつもり」の謎を解く

    著者: 卯城祐司

    出版社: 研究社, 2009年

  • 日本語教師のための実践・読解指導

    著者: 石黒圭

    出版社: くろしお出版,2019年

参考書

書籍情報はありません。

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