異文化コミュニケーション

博士前期課程言語科学研究科

MFLJ7170

コース情報

担当教員: 清水 崇文

単位数: 2

年度: 2024

学期: 秋学期

曜限: 木4

形式: 対面授業

レベル: 500

アクティブラーニング: あり

他学部履修:

評価方法

授業参加

10%

レポート

50%

その他

ディスカッション・ファシリテーター (20.0%) 模擬授業 (20.0%)

40%

詳細情報

概要

多様な文化的背景の学習者たちと向き合う日本語教師にとっては,毎回の授業が(海外で教える場合には日々の生活そのものも)「異文化コミュニケーション」の連続です。そうした日本語教師に必須の資質の一つが,異文化コミュニケーション能力です。また,日本語の授業では「日本語」だけを教えればよいわけではなく,学習者にとっては「異文化」である日本人と真に理解し合えるコミュニケーション能力も育てていかなければなりません。そのためには,日本語の授業に異文化理解や異文化コミュニケーションスキルも取り入れていく必要があるでしょう。 本講座では,外国人学習者に日本語を教えるために必要な異文化コミュニケーション論の体系的な知識を学ぶとともに,自己気づきのための様々なアクティビティーを通して,自分自身の異文化理解・異文化コミュニケーションスキルを向上させていくことを目指します。 授業は,学生によるディスカッションにより進められます。学生による模擬授業も行います。

目標

①異文化コミュニケーション論の基礎概念や理論を学び,この分野の体系的な知識を身につける ②多文化共生社会における異文化理解・異文化コミュニケーションスキルの重要性を理解し,異文化コミュニケーション能力の向上も考慮した日本語教育を実践できるようになる ③異文化理解に必要な自己気づきや自文化・他文化についての知識を深めることを通して,自己の異文化コミュニケーション能力を高める

授業外の学習

①予習(200分以上) 授業で指定した教科書のページを事前に読んでおいてください。講義はディスカッション形式で進めていきますので,積極的に参加できるように準備をしてきてください。 ②ディスカッション・ファシリテーター(200分以上) 毎回一人の学生がディスカッション・ファシリテーターとして,その回のトピックに関連する「題材」を提供し,ディスカッションの進行役となります。毎回教科書の範囲は指定してありますが,教科書の内容をまとめるだけでなく,自分で調べた関連する文献や資料などを提示してディスカッションを深めてください。ディスカッション・ファシリテーターになった学生は,パワーポイントで資料の準備をしてください。 ③模擬授業(200分以上) 異文化理解・異文化コミュニケーションスキルの向上を目的とした外国人に対する日本語指導の授業計画を立て,30分程度の模擬授業を行います。 ④期末レポート 授業で学んだことに基づいてレポートを執筆します。レポートの課題は授業内で説明します。

所要時間: 200分

スケジュール

  1. *以下は予定であり,授業の進捗状況により各テーマの回数は変更することがありうる。<オリエンテーション> 文化とは 異文化コミュニケーションの必要性
  2. コミュニケーション
  3. 言語コミュニケーション
  4. 非言語コミュニケーション
  5. 深層文化
  6. 異文化理解
  7. カルチャーショックと異文化適応
  8. 外国人と雑談,日本語教育における雑談
  9. 模擬授業(1)
  10. 模擬授業(2)
  11. 模擬授業(3)
  12. 模擬授業(4)
  13. 模擬授業(5)
  14. 模擬授業(6)

教科書

以下の通り。

  • 異文化トレーニング:ボーダーレス社会を生きる 改訂版

    著者: 八代京子・町惠理子・小池浩子・磯貝友子

    出版社: 2009 三修社

  • 雑談の正体 ―ぜんぜん“雑”じゃない,大切なコミュニケーションの話―

    著者: 清水崇文

    出版社: 凡人社 2017

参考書

  • 日本語教師のための異文化理解とコミュニケーション

    著者: 八代京子・世良時子

    出版社: 2010 三修社

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