日本語音声学
博士前期課程言語科学研究科
MFLJ7120
コース情報
担当教員: 大久保 雅子
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 木5
形式: 対面授業
レベル: 500
アクティブラーニング: なし
他学部履修: 可
評価方法
出席状況
10%
授業参加
10%
レポート
30%
その他
課題 20%/調査結果の口頭発表 30%
50%
詳細情報
概要
大学院,日本語教育学コースの１科目としての位置づけで,他科目と共に日本語教育(外国語教育)の向上をめざす。このコースでは指導・習得の上で必要不可欠な音声教育について考察していく。外国語としての日本語教育の観点から日本語の音韻体系を概観し,学習者が日本語を学習する際どのような点が問題となり,どういったことを考慮してくべきなのか,音声習得の理論的背景,実証データおよび教室活動としての音声教育への応用について考察する。クラスは主にディスカッション形式で進めるため,クラス内での意見交換や発表など個々の積極的な授業への参加が求められる。
目標
第二言語の理論的背景や日本語学習の具体例を取り上げながら議論することで,日本語の音声教育・発音指導についての理解・知識を深めていくことを目的とする。
授業外の学習
１)各週指定の論文を予習として読む。 ２)各週の課題(授業内で指示)を準備する。
所要時間: 190分以上
スケジュール
- オリエンテーション(内容,課題,発表の担当決めなど) *履修者の人数,ニーズ等により2週目以降の内容調整の可能性あり 日本語の音声・音韻
- 日本語の母音 先行研究の検討①
- 日本語の子音 先行研究の検討②
- 日本語の拍・リズム 先行研究の検討③
- 日本語のアクセント 先行研究の検討④
- 日本語のイントネーション 先行研究の検討⑤
- シャドーイングの効果 先行研究の検討⑥
- 生成と知覚の関係 先行研究の検討⑦
- 日本語音声習得における母語干渉 先行研究の検討⑧
- Praatを使用した音響分析(１) 教案作成①
- Praatを使用した音響解析(２) 教案作成②
- 調査計画の検討
- 調査結果の口頭発表(１)
- 調査結果の口頭発表(２) コース全体のQ&A 及び コースのまとめ
教科書
授業中に資料を配布。各週,講読文献あり。
参考書
Japanese Linguistics: An Introduction
著者: T. Yamaguchi
出版社: Continuum 2007
日本語教育と音声
著者: 戸田貴子
出版社: くろしお出版 2008
国際交流 日本語教授法シリーズ２ 音声を教える
著者: 磯村一弘
出版社: ひつじ書房 2009