日本語教授法(中上級)

博士前期課程言語科学研究科

MFLJ7110

コース情報

担当教員: ペレラ柴田 奈津子

単位数: 2

年度: 2024

学期: 2Q集中

曜限: その他

形式: 対面授業+オンライン授業(オンデマンド授業,同時双方向型授業(Zoomなど)) /Alternating face-to-face & A

レベル: 500

アクティブラーニング: あり

他学部履修:

評価方法

レポート

50%

その他

ポートフォリオ(活動成果とリアクション)

50%

詳細情報

概要

従来,日本語教育の中上級では初級で習った基本文型/文法の運用と,待遇表現および読み書きの習熟に焦点が置かれてきました。しかし現在言語教育を取り巻く環境は急激に進化しており,その意義も問い直されています。このコースでは,構成主義の立場から言語の学びをコミュニティにおける 協働的な過程であるととらえ直し,地球市民としての自覚を喚起するような教室活動について考えます。特にドラマ教育(イン プロ,アートベース,アクティブラーニングを含む)の応用とその可能性に注目します。

目標

本コースでは「役になってみる」ことを基本とするドラマ教育を自ら体験しながら,言語の学びに欠かせない想像力と創造性を養う様々な方法を学びます。そして協働の実践としてドラマ手法を取り入れた活動案をグループで作成し,互いに共有して振り返ります。これら一連の過程を通 して構成主義の基本的コンセプトの理解を深め,実践報告の中で理論背景が説明できるようになる ことを目指します。

授業外の学習

課題図書,教案作成,グループワーク,ポートフォリオ準備

所要時間: 190分

スケジュール

  1. 中上級の教科書分析と批判 レベルと評価
  2. インプロゲーム(一言物語)
  3. 構成主義のコンセプト
  4. ナラティブアプローチ(共同ストーリー)
  5. 市民教育と日本語教育
  6. 文化体験アートベース(短歌紙芝居)
  7. 日本語教育関連学会の参加/視聴とふりかえり
  8. 購読会と文献解読
  9. ドラマ活動案作成
  10. 文化体験アートベース(ことわざ)
  11. なりきるインプロ(ホットシーティング)
  12. 自分事にするインプロ(フォーラムシアター)
  13. ドラマ活動の模擬実践とふりかえり
  14. ドラマ活動の模擬実践とふりかえり

教科書

教科書や参考書の他に,随時ハンドアウトやオンライン資料を配布します。

  • 遊ぶヴィゴツキー :生成の心理学へ

    著者: ロイス・ホルツマン(著),茂呂雄二 (翻訳)

    出版社: 新曜社

  • ことばの教育と平和

    著者: 佐藤慎司(他)編著

    出版社: 明石書店

参考書

  • Structuring Drama Work (3rd edition)

    著者: Jonothan Neelands, Tony Goode

    出版社: 2015 Cambridge University Press

  • 関係からはじまる―社会構成主義がひらく人間観

    著者: ケネス・J・ガーゲン (著), 鮫島 輝美 (翻訳), 東村 知子 (翻訳)

    出版社: 2020 ナカニシヤ出版

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