中間言語語用論演習

博士前期課程言語科学研究科

MFLJ7070

コース情報

担当教員: 清水 崇文

単位数: 2

年度: 2024

学期: 春学期

曜限: 月4

形式: 対面授業

レベル: 600

アクティブラーニング: あり

他学部履修:

評価方法

授業参加

10%

レポート

60%

その他

発表(文献要約)/Class presentation (30.0%)

30%

詳細情報

概要

中間言語語用論は,非母語話者(第二言語学習者)の第二言語における語用論的知識の使用と習得を研究対象とする,応用言語学の新しい学際的領域です。 本講座「中間言語語用論演習」では,「中間言語語用論概論」で学んだSLAと語用論の基礎知識,異文化間語用論と中間言語語用論(語用論的知識の使用)の研究の知見を活かしながら,「習得研究」としての中間言語語用論に関する代表的な論文を読み込んでいきます。講義では,中間言語語用論の研究成果と今後の課題を整理し,これらの研究で得られた知見を日本語教育,英語教育などに応用する術を考えていく予定です。 *「中間言語語用論概論」を履修済みでない学生は,「中間言語語用論演習」の履修はできません。(2025年度は「中間言語語用論概論」および「中間言語語用論演習」は開講しません。)

目標

①中間言語語用論の学問的意義,歴史,基本概念,仮説・理論,最新の成果・知見について学ぶ ②中間言語語用論研究の知見を日本語教育,英語教育などに応用する方法を自分で考えられるようになる ③この分野で修士論文を書こうと考えている学生は,そのための研究課題や研究方法のヒントを見つける

授業外の学習

①予習(200分以上) 授業で指定した教科書のページと課題文献を事前に読んでおいてください。 ②文献要約(200分以上) 授業は,毎回学生の1人が文献要約の発表をし,それに基づいてディスカッションするという形で進めます。文献要約の担当者はパワーポイントで発表資料を準備する必要があります。 ③期末レポート 授業で学んだことに基づいてレポートを執筆します。レポートの課題は授業内で説明します。

所要時間: 200分

スケジュール

  1. *以下は予定であり,授業の進捗状況により各テーマの回数は変更することがありうる。 <オリエンテーション> 「中間言語語用論概論」の復習
  2. 語用論的転移(1):語用論的転移とは
  3. 語用論的転移(2):転移の起こりやすさ
  4. 語用論的能力の習得(1):理解能力の習得
  5. 語用論的能力の習得(2):産出能力の習得①
  6. 語用論的能力の習得(3):産出能力の習得②
  7. 学習環境の影響(1):第二言語環境と外国語環境
  8. 学習環境の影響(2):留学の効果
  9. 教室指導の効果(1):指導の可能性
  10. 教室指導の効果(2):指導の有無の影響
  11. 教室指導の効果(3):指導方法による違い
  12. 言語教育への応用(1):語用論的側面の教育の実践例①
  13. 言語教育への応用(2):語用論的側面の教育の実践例②
  14. 「教科書分析」発表

教科書

課題文献はMoodleで配布する

  • 中間言語語用論概論:第二言語学習者の語用論的能力の使用・習得・教育

    著者: 清水崇文

    出版社: スリーエーネットワーク 2009

  • コミュニケーション能力を伸ばす授業づくり-日本語教師のための語用論的指導の手引き-

    著者: 清水崇文

    出版社: スリーエーネットワーク 2018

参考書

  • みがけ!コミュニケーションスキル 中上級学習者のためのブラッシュアップ日本語会話

    著者: 清水崇文

    出版社: スリーエーネットワーク 2013

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