日本語教育文法Ⅱ

博士前期課程言語科学研究科

MFLJ7010

コース情報

担当教員: 峯 布由紀

単位数: 2

年度: 2024

学期: 秋学期

曜限: 火1

形式: 対面授業

レベル: 500

アクティブラーニング: あり

他学部履修: 不可

評価方法

レポート

40%

その他

文献要約10%・教材分析発表20.0%・研究発表30.0% ※4回以上欠席した場合は不合格となります。

60%

詳細情報

概要

この講義では,外国語/第二言語として日本語学ぶ学習者に,どのように日本語の文法を教えたら良いかについて考えます。 日本語教育文法IIでは日本語教育文法Iで学んだことを踏まえながら,主に複文と敬語を中心に扱い,日本語の構造的な特徴についてみていきます。そして,私たちが普段何気なく話している会話の中で,各文型をどのように使用しているのか,また,学習者にはどのような学習困難点が見られるのかを,先行研究をもとに理解を深めていきます。 (授業のスケジュールは受講生の数等により少し変更する可能性があります。)

目標

日本語教育文法Ⅱでは,日本語の複文構造,敬語,中上級で扱う文法,誤用の多い表現について取り上げます。似たような意味を表す表現を比較し,どのような違いがあるのか確認するとともに,どのように教えたらよいのか,みなさんが自分なりの考えを構築できるようになることを目標とします。

授業外の学習

この授業では,みなさんに日本語学習者用日本語教科書で各文型がどのように扱われているかを調べてもらいます。教材分析をしながら,日本語学習者に各文型をどのように導入していったらよいかについて一緒に考えましょう。また,文献講読の回では,研究論文の内容理解だけでなく,伝わりやすい要約の書き方,表現についても検討します。 さらに,各自,日本語の類義語の異同/日本語と母語との対照についての研究テーマを設定し,研究を行ってもらいます。最終授業では,その成果を発表し,期末のレポートで提出してもらいます。 授業の復習(50分),教材分析・論文要約課題(50分),期末の研究発表・レポート執筆のための準備(100分),授業外に毎週約200分を確保することが求められます。

所要時間: 200分

スケジュール

  1. オリエンテーション, 日本語の構造と副詞的表現 レポートの説明,日本語のコーパスの紹介 (以下は予定であり,授業の進捗状況等により変更することがありうる)
  2. 条件文①
  3. 条件文②
  4. 条件文とモダリティ表現
  5. 教材研究①,文献講読①
  6. 引用表現
  7. 教材研究②,文献講読②
  8. 連体修飾節①
  9. 連体修飾節②
  10. 補足節
  11. 教材研究③,文献講読③
  12. 複合助詞
  13. 研究発表①(対照研究/類義語研究)
  14. 研究発表②(対照研究/類義語研究)

教科書

日本語教育文法Ⅰと同じテキストを使います 授業で使用するハンドアウト等の資料はMoodleに掲載しますので,各自事前にダウンロードをして持参してください。

  • 新しい日本語学入門-ことばのしくみを考える【第2版】

    著者: 庵功雄

    出版社: スリーエーネットワーク・2012

参考書

参考文献は授業でも紹介します。

  • 初級日本語文法と教え方のポイント

    著者: 市川保子

    出版社: スリーエーネットワーク 2005

  • 中級日本語文法と教え方のポイント

    著者: 市川保子

    出版社: スリーエーネットワーク 2007

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