言語・文化・社会

博士前期課程言語科学研究科

MFLJ6030

コース情報

担当教員: 清水 崇文

単位数: 2

年度: 2024

学期: 春学期

曜限: 木4

形式: 対面授業

レベル: 500

アクティブラーニング: あり

他学部履修:

評価方法

授業参加

10%

レポート

60%

その他

ディスカッション・ファシリテーター (30.0%)

30%

詳細情報

概要

本講座は,社会言語学,語用論,談話分析,異文化コミュニケーションなどの分野を学びたいと考えている大学院生のための入門講座です。言語はそれだけで自立したものではなく,人が特定の文化や社会において使用することによって存在するものです。本講座では,そのような観点から,社会や文化や人というレンズを通して言語とは何かを探っていきます。 授業は,学生によるディスカッションによって進められます。 * 本講座は日本語教育学コースの必修科目ですので,同コースの1年生は必ず履修してください。(2025年度は「言語・文化・社会」は開講しません。)

目標

①「ことば」についての気づきを深め,多様な角度から「ことば」を捉えることができるようになる ②「中間言語語用論概論」,「中間言語語用論演習」,「談話分析」,「日本語社会言語学」,「異文化コミュニケーション」の各講座を履修するために必要な知識と思考能力を身につける ③日本語教育能力検定試験の出題区分のうち,「2. 言語と社会」と「5. 言語一般」(一部)に関する基本的知識を身につける

授業外の学習

①予習(200分以上) 授業で指定した教科書のページを事前に読んでおいてください。講義はディスカッション形式で進めていきますので,積極的に参加できるように準備をしてきてください。 ②ディスカッション・ファシリテーター(200分以上) 毎回一人の学生がディスカッション・ファシリテーターとして,その回のトピックに関連する「題材」を提供し,ディスカッションの進行役となります。毎回教科書の範囲は指定してありますが,教科書の内容をまとめるだけでなく,自分で調べた関連する文献や資料などを提示してディスカッションを深めてください。ディスカッション・ファシリテーターになった学生は,パワーポイントで資料の準備をしてください。 ③期末レポート 授業で学んだことに基づいてレポートを執筆します。レポートの課題は授業内で説明します。

所要時間: 200分

スケジュール

  1. *以下は予定であり,授業の進捗状況により各テーマの回数は変更することがありうる。 <オリエンテーション> 言語とは何か
  2. 言語知識と言語能力 ことばと世界
  3. 地域方言
  4. 若者言葉 ことばの変化
  5. 敬語 ことばと人間関係
  6. コミュニケーション 非言語コミュニケーション,異文化コミュニケーション
  7. アコモデーション理論 フォリナートーク
  8. 言語運用能力 語用論,談話分析
  9. ことばの接触 言語の誕生と消滅
  10. 外来語 漢字のゆくえ
  11. ことばの使い分け 言語計画,公用語
  12. ことばをめぐる紛争 バイリンガリズムと社会
  13. 言語とアイデンティティ クリティカル言語認識
  14. 男ことば・女ことばとジェンダー ポリティカリー・コレクト

教科書

以下の通り。

  • 新世代の言語学:社会・文化・人をつなぐもの

    著者: 飯野公一・恩村由香子・杉田洋・森吉直子

    出版社: くろしお出版 2003

参考書

書籍情報はありません。

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