日本語教育文法Ⅰ
博士前期課程言語科学研究科
MFLJ6010
コース情報
担当教員: 峯 布由紀
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 月1
形式: 対面授業
レベル: 500
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
リアクションペーパー
レポート
小テスト等
その他
教材分析発表 ※4回以上欠席した場合は不合格となります。
詳細情報
概要
この講義では,外国語/第二言語として日本語学ぶ学習者に,どのように日本語の文法を教えたら良いかについて考えます。 日本語教育文法Ⅰでは,日本語の基本的な構造について学びます。日本語の文の構造に見られる法則性や特徴について学び,私たちが普段何気なく話している会話の中で,各文型をどのように使用しているのか,また,学習者にはどのような学習困難点が見られるのかを,先行研究をもとに理解を深めます。 (講義スケジュールは受講生の数等により少し変更する可能性あります。)
目標
日本語教育文法Ⅰでは,日本語の単文構造について理解するとともに,その法則性について説明できる力をつけることを目標とします。日本語を教える際に文法を明示的に教えるかどうかという議論とは別に,日本語を教える上で日本語の法則性を理解しておくことは,教師にとって必要なことです。
授業外の学習
この授業では,みなさんに日本語学習者用日本語教科書で各文型がどのように扱われているかを調べて,発表してもらいます。教材分析をしながら,日本語学習者に各文型をどのように導入していったらよいかについて一緒に考えましょう。 授業の予習・復習(約150分)および教材分析(約50分)のため,授業外に毎週約200分時間を確保することが求められます。
所要時間: 200分
スケジュール
- オリエンテーション,品詞と活用 (以下は予定であり,授業の進捗状況等により変更することがありうる)
- 格助詞と文構造
- とりたて詞 ハとガの使い分け
- ヴォイス① 受け身文,授受表現
- 教材研究①
- ヴォイス② 自他動詞と使役文
- テンス・アスペクト① テイルの用法
- テンス・アスペクト② 日本語のテンスの特徴,時を表す表現
- 教材研究②
- 複合動詞, モダリティ① 対事的モダリティ
- 教材研究③
- モダリティ② 対人的モダリティ
- モダリティ③ 説明的モダリティ
- 教材研究④
教科書
日本語教育文法Ⅱと同じテキストを使います。 授業で使用するハンドアウト等の資料はMoodleに掲載しますので,各自事前にダウンロードをし,パソコンあるいはプリントアプトをしたものを持参してください。
新しい日本語学入門-ことばのしくみを考える【第2版】
著者: 庵功雄
出版社: スリーエーネットワーク・2012
参考書
関連文献に関しては授業でも紹介します。
初級日本語文法と教え方のポイント
著者: 市川保子
出版社: スリーエーネットワーク 2005
A Dictionary of Basic Japanese Grammar
著者: 牧野 成一・筒井 通雄
出版社: The Japan Times 1989
初級を教える人のための日本語文法ハンドブック
著者: 松岡弘(監修) 庵功雄ほか(著)
出版社: スリーエーネットワーク 2000