言語障害研究特殊講義Ｅ(吃音)/SPEC'L STUDIES
博士前期課程言語科学研究科
MFLC7141
コース情報
担当教員: 酒井 奈緒美
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期集中
曜限: その他
形式: 対面授業
レベル: 500
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
出席状況
10%
授業参加
10%
リアクションペーパー
10%
レポート
70%
詳細情報
概要
流暢性障害(主に吃音)の基礎知識(疫学的知見,原因論,発生や進展にかかわる要因)について講義を行う。その上で,臨床現場で必要となる評価・指導方法,および流暢性障害に関する最新の知見を紹介する。最後に,受講者が相互に研究論文紹介を行い,議論を深める。
目標
流暢性障害について臨床を行う際に必要な基礎知識を習得する。加えて基本的な評価・指導を習得し,当該分野の研究論文を読む眼を養う。
授業外の学習
吃音のある人の体験を知るために,授業時間外に以下のような書籍・映像に触れることを推奨する。 書籍 「きよしこ」(重松清 新潮文庫) 「青い鳥」(重松清 新潮文庫) 「キラキラ どもる子どものものがたり」(堅田利明 海風社) 「ボクは吃音ドクターです」(菊池良和 毎日新聞社) 「吃音のこと,わかってください」(北川敬一 岩崎書店) 「吃音の世界」 (菊池良和 光文社新書) 映画 「英国王のスピーチ」 「青い鳥」 「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」
所要時間: 190分
スケジュール
- 吃音の基礎知識(疫学的知見など)
- 吃音の原因論と各種関連要因(1)
- 吃音の原因論と各種関連要因(2)
- 吃音の評価の概要と吃音検査
- 吃音の症状聴取と分類
- 発話症状以外の吃音の評価
- 幼児期の吃音臨床1
- 幼児期の吃音臨床2/幼児期に関する研究知見
- 学齢期の吃音臨床1
- 学齢期の吃音臨床2/学齢期に関する研究知見
- 青年期以降の吃音臨床1
- 青年期以降の吃音臨床2/青年期以降に関する研究知見 吃音以外の流暢性障害(クラタリング)
- 研究論文紹介とディスカッション I
- 研究論文紹介とディスカッション II
教科書
「吃音の基礎と臨床」(バリー・ギター著 長澤泰子監訳 学苑社 2007)および Stuttering 5th edition (Barry Guitar, 2019) を参照して講義を進めますが,購入の必要はありません。資料を配布します。
参考書
池田泰子・坂田善政(編著)新 言語聴覚療法シリーズ 第７巻 吃音・流暢性障害 (建帛社/2024年4月刊行予定). も参考資料として講義の中で紹介します。