言語障害研究特殊講義B(器質性構音障害)/SPEC'L STUDIES
博士前期課程言語科学研究科
MFLC7130
コース情報
担当教員: 原 惠子
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期集中
曜限: その他
形式: 対面授業
レベル: 500
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
出席状況
授業参加
レポート
小テスト等
詳細情報
概要
器質性構音障害の発生メカニズムと特徴を学ぶ。鼻咽腔閉鎖機能不全に関する疾患,および舌・口腔底切除,中咽頭切除,顎切除等,それぞれの疾患に関して,発語器官等の形態と機能,声・共鳴・構音の特徴と評価・検査法を学ぶ。支援に関して,医学的なアプローチ,言語管理と構音訓練,発話補助手段等について学ぶ。適宜,実習とグループワークを行う。 登録は,言語聴覚研究コースの院生に限る。
目標
1)器質性構音障害をもたらす様々の疾患についての基礎知識を習得する。 2)器質性構音障害における発語器官等の形態と機能についての基礎知識を習得する。 3)器質性構音障害における声・共鳴・構音の特徴と評価・検査法についての知識を習得する。 4)器質性構音障害に対する医学的なアプローチ,言語管理と構音訓練,発話補助手段等支援について多側面からの知識を習得する。
授業外の学習
この授業を通じて学ぶものは,言語聴覚士として器質性構音障害の臨床を行なうのに必須の知識であり,発生メカニズムの理解から現象の分析・評価,支援方法にいたる過程の体系的知識である。授業時間以外での学びとして,以下のことを求める。 1)毎回の授業内容を復習して,十分に理解して次の授業に臨むこと。 2)授業で紹介するCDやDVDの視聴覚教材を用い,構音障害の各種の音の聴き取りと記録ができるように自主訓練を行う。 3)授業で学んだ構音器官のトレーニング方法等を,受講生同士で互いに実施し,実習する。
所要時間: 200分
スケジュール
- 器質性構音障害とは:器質性構音障害の発生メカ二ズムと特徴 *以下は予定であり,進捗状況によって変更の可能性がある。
- 口蓋裂に伴う合併症・症候群
- 口蓋裂の基礎知識:発語器官等の形態と機能の特徴および検査
- 鼻咽腔閉鎖機能 1
- 鼻咽腔閉鎖機能 2
- 鼻咽腔閉鎖機能検査 実習
- 口蓋裂にみられる構音障害 1
- 口蓋裂にみられる構音障害 2
- 口蓋裂に対するアプローチ:医学的アプローチ,チームアプローチ,言語管理と訓練補綴的治療
- 脳血管疾患患者に対する軟口蓋挙上装置の適応
- 舌小帯短縮症の診断と治療
- MFTを用いた舌運動訓練法
- 口腔癌による構音障害ー上顎・中咽頭切除ー:発語器官の形態と機能の特徴および検査,構音の特徴と検査・評価
- 口腔癌による構音障害ー舌・口底・下顎切除ー:発語器官の形態と機能の特徴および検査,構音の特徴と検査・評価
教科書
以下に示すものを教科書として使用する
口蓋裂の言語臨床(第3版)
著者: 岡崎恵子・他
出版社: 医学書院,2011
発声発語障害学(第3版)
著者: シリーズ監修:藤田 郁代,編集:城本 修/原 由紀
出版社: 医学書院 2021
参考書
書籍情報はありません。