コミュニケーション障害分析法A(治療診断学・成人)
博士前期課程言語科学研究科
MFLC7100
コース情報
担当教員: 吉畑 博代
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 水3
形式: 対面授業
レベル: 500
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 不可
評価方法
出席状況
30%
授業参加
30%
レポート
40%
詳細情報
概要
成人の失語症および高次脳機能障害を評価するために,各検査法の特徴を理解し,その実施方法,記録の取り方,結果の処理,解釈などに関する知識を深めるための演習を行う。 登録は言語聴覚研究コース院生に限定する。本講義は,資格(言語聴覚士)に関わる科目であり,言語聴覚研究センター内にある各種の言語・コミュニケーション能力検査を使用して実習を行う。
目標
1)各検査の特徴や目的を理解すること。 2)その上で,失語症状や高次脳機能障害像に合わせて,適切な検査を選択し,施行できること。
授業外の学習
紹介した検査の特徴,実施方法,記録の取り方について,復習を行うこと。
所要時間: 200分
スケジュール
- 失語・高次脳機能障害の評価について(総論)
- 失語症の評価(1):標準失語症検査-1
- 失語症の評価(2):標準失語症検査-2
- 失語症の評価(3):標準失語症検査補助テスト
- 失語症の評価(4):WAB失語症検査,失語症鑑別診断検査
- 失語症の評価(5):SALA失語症検査,失語症語彙検査
- 失語症の評価(6):実用コミュニケーション能力検査,重度失語症検査
- 失語症の評価(7):掘り下げ検査(構文検査・Token Testなど)
- 知的機能の評価(1):WAIS-Ⅳ成人知能検査
- 知的機能の評価(2):認知症のスクリーニング検査,コース立方体検査,レーブン色彩マトリックス検査など
- 記憶機能の評価(1):ウエクスラー記憶検査(WMS-R)
- 記憶機能の評価(2):リバーミード行動記憶検査(RBMT)・Benton視覚記銘検査など
- その他の評価(1):遂行機能検査(BADS)・標準注意検査(CAT)・標準意欲検査(CAS) など
- その他の評価(2):標準高次視知覚検査(VPTA)・標準高次動作性検査(SPTA)・行動性無視検査(BIT)など
教科書
各授業毎に,関連文献・資料を紹介する
言語治療ハンドブック
著者: 伊藤元信・吉畑博代編
出版社: 医歯薬出版・2017
参考書
随時紹介する
神経心理学評価ハンドブック
著者: 田川皓一編
出版社: 西村書店・2004
失語症Q & A 検査結果のみかたとリハビリテーション
著者: 種村純編著
出版社: 新興医学出版社・2013
認知症のコミュニケーション障害
著者: 三村將・飯干紀代子編著
出版社: 医歯薬出版・2013