失語・高次脳機能障害学特論Ｂ/SEM
博士前期課程言語科学研究科
MFLC7020
コース情報
担当教員: 吉畑 博代
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期集中
曜限: その他
形式: 対面授業
レベル: 500
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
出席状況
20%
授業参加
20%
授業内期末試験
授業期間中
60%
詳細情報
概要
高次脳機能障害の定義,診断,解剖(画像診断も含めて),症状,リハビリテーションについて理解を深める。具体的には,視覚認知障害,聴覚認知障害,その他の失認,失行,記憶障害,注意障害,遂行機能障害,脳梁離断症候群,前頭葉障害,右半球損傷,認知症,小児失語などについて,症状とリハビリテーションの方法を学ぶ。
目標
１)様々な高次脳機能障害の症状や特徴などの基礎的知識を習得する。 ２)様々な高次脳機能障害者に対する評価やリハビリテーションの方法を習得する。
授業外の学習
毎回の講義の復習を行うこと。
所要時間: 200分
スケジュール
- オリエンテーションと高次脳機能障害総論(定義・機能局在・側性化・離断)
- 脳の解剖学的見方(前期の復習・高次脳機能障害と大脳局在)
- 脳画像の見方(高次脳機能障害と大脳局在・脳機能)
- 高次脳機能障害全般(分類・症状・支援など)
- 脳梁離断症候群(脳梁の構造と様々な脳梁離断症候群,純粋失読を含めて)
- 視覚認知の障害(半盲・空間無視・皮質盲・視覚失認・視覚失語など)
- その他の失認(半側空間失認・病態失認・ゲルストマン症候群など)
- 行為の高次脳機能障害 (観念運動失行・観念失行・肢節運動失行・口部顔面失行・着衣失行他)
- 前頭葉に関する高次脳機能障害(遂行機能障害・注意障害を含めて)
- 認知症(分類・症状・評価・リハビリテーション他)
- 記憶に関する高次脳機能障害 ( 記憶のしくみと分類・記憶の障害)
- 右半球損傷によるコミュニケーション障害と小児失語症(原因疾患・症状・評価・回復・指導・教育他)
- 進行性失語(分類・症状・評価・リハビリテーション他)
- まとめおよび小テスト
教科書
各授業毎に,関連文献･資料を紹介する。
参考書
高次脳機能障害学 第２版
著者: 石合純夫著
出版社: 医歯薬出版・2012年
標準言語聴覚障害学 高次脳機能障害学 第３版
著者: 藤田郁代他編
出版社: 医学書院・2021年
よくわかる失語症セラピーと認知リハビリテーション
著者: 鹿島晴雄他編
出版社: 永井書店・2008年