国際政治経済論研究1(経済学的アプローチ)

博士前期課程グローバル・スタディーズ研究科 - 国際関係論専攻

MFIR6900

コース情報

担当教員: 下川 雅嗣

単位数: 2

年度: 2024

学期: 春学期

曜限: 木2

形式: 対面授業

レベル: 500

アクティブラーニング: なし

他学部履修:

評価方法

出席状況

25%

授業参加

35%

レポート

40%

その他

1年生,2年生,博士後期課程,所属専攻によってそれぞれ異なる評価基準になる可能性がある。

0%

詳細情報

概要

国際政治経済諸問題をより深く理解する能力を育てる。その際経済学的な分析方法・視点を身につけることを重視する。特に,貧困に焦点をあて,経済成長と貧困削減,開発援助及びグローバル化の相互関係の理解,さらにオルタナティブな発展についても論じたい。これらに関する教科書的なものや論文等の文献を読んで討論する予定だが,最終的には授業の参加者と相談の上決定する。経済学の基礎的知識があることが望ましいが,そうでない場合,学部開講の「国際経済学1」を受講することが強く勧められる。また上述のテーマの基礎として「国際政治経済論1(経済学的アプローチ)」を併せて受講することも強く勧められる。また,国際関係論専攻で開講している統計学の授業(「社会科学の方法論1,2」)を受講し,統計学的基礎を身に着けておくこともお勧めする。

目標

経済学的な分析方法・視点(及び統計学的な基礎)が国際関係論研究や地域研究において重要であることを認識し,その基本的な理解を持つこと,さらにその理解を深めることを目的とする。なお,受講生は,各自の論文において経済問題をメインに扱わないものもいることが想定されるが,その場合でも,経済学的な間違った論述をしないこと,間違いを見抜けるようになることを目指す。すでに経済学の基本的理解を持っている学生においては,国際社会の現実と照らし合わせて,より深く国際政治経済を理解する能力を育てる。

授業外の学習

指定したテキストを輪読するので,自分の担当部分については,事前に十分理解した上で,プレゼンテーションをしてもらうことになる(160分)。もちろん,その日の予定箇所は,全員が読んでおいて,担当者の報告後の議論に積極的に参加してもらう。授業後は,授業の要点を復習してまとめておくこと(30分)

所要時間: 190分

スケジュール

  1. イントロダクション,テキスト等授業の進め方,担当の決定 (以下は暫定的な予定である)
  2. 文献購読と討論1
  3. 文献購読と討論2
  4. 文献購読と討論3
  5. 文献購読と討論4
  6. 文献購読と討論5
  7. 文献購読と討論6
  8. 各自の研究報告・研究計画報告1
  9. 文献購読と討論7
  10. 文献購読と討論8
  11. 文献購読と討論9
  12. 文献購読と討論10
  13. 文献購読と討論11
  14. 各自の研究報告・研究計画報告2

教科書

上述の講義内容に沿ったトピックスを含む文献を,丁寧に輪読していく予定である(以下は現在考えている一例である。場合によっては,上述の講義概要の内容に沿ったトピックスで他の論文,書籍等を使っていく可能性もある)。初回に集まった学生と相談し決定する。

  • 『貧困の経済学』上,下 (原書:The Economics of Poverty:History, Measurement, and Policy)

    著者: マーティン・ラヴァリオン著,柳原監訳

    出版社: 日本評論社・2018年

  • 『技術革新と不平等の1000年史』 (原書:Power and Progress: Our Thousand-Year Struggle over Technology and Prosperity)

    著者: ダロン・アセモグル&サイモン・ジョンソン著

    出版社: 早川書房・2023年

参考書

  • 貧困・開発・紛争:グローバル/ローカル相互作用(地域立脚型グローバルスタディーズ叢書第3巻)

    著者: 幡谷則子,下川雅嗣[編著]

    出版社: 上智大学出版会・2008

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