地域からみたグローバリゼーション

博士前期課程グローバル・スタディーズ研究科 - 地域研究専攻

MFAS7997

コース情報

担当教員: 澤江 史子

単位数: 2

年度: 2024

学期: 春学期

曜限: 金5

形式: 対面授業

レベル: 500

アクティブラーニング: あり

他学部履修:

評価方法

出席状況

20%

授業参加

10%

レポート

70%

その他

授業参加は,各自の研究対象地域とグローバル化に関してインターディシプリナリーな視点から発表1回分を指す。 レポート70%の内訳は,小レポート3回分(30%),期末レポート1回分(40%)である。

30%

詳細情報

概要

講義資料はMoodleを通じて配布します。 従来の地域研究は,グローバル化を近代化・西洋化ととらえる傾向があり,「グローバル化は各地域に何をもたらしたか」という視点でとりあげてきました。しかし,世界秩序が変容する現代において,グローバル化を経験している各地域は外からの影響を受けるだけではありません。グローバル化を飼いならし,新たなグローバル・イシューに関する問題提起や,その解決や対応の面で,西洋覇権的なグローバル化の相対化や批判を提起する動きも起きています。本講義は,歴史,政治,経済,社会,文化などのテーマを軸に,グローバル化に係る現象について地域の視座を用いて検討することを目的とします。地域研究専攻の教員がオムニバス形式で担当します。受講生は授業時間内の議論に積極的に参加し,授業時間外のレポートにも意欲的に取り組むことが求められます。

目標

①各自の研究における,地域に関する知識と必要なディシプリンの組み立てがわかるようになる。 ②各自が関心をもつ地域やテーマをグローバル化と関連づけながら深く分析できるようになる。

授業外の学習

予習として,各回の担当教員が授業内やMoodleで提示する参考文献やウェブサイトを参照し,授業の概要をつかみ,自身の意見をまとめる準備をする必要があります。復習として,各自が研究する地域で起こっているグローバル化に係る現象や論争などを調べていただきます。各テーマ終了後,各自の研究対象地域とテーマとの関連について考察し,小レポート(A4両面2頁,2000字程度)にまとめていただいたものに,授業内でフィードバックを返し,学生間で議論をしていただきます。最後に,各自の研究対象地域とグローバル化に関してインターディシプリナリーな視点から発表していただきます。また,地域間比較を踏まえた小論文(6,000字程度)を最終課題とし, 学生は評価を希望する教員名を記して提出していただきます。

所要時間: 190分

スケジュール

  1. 月12日 授業紹介 コーディネーター 澤江史子
  2. 月19日 地域・テーマを超えて:澤江史子 グローバル化と「西洋」/「非西洋」
  3. 月26日 地域・テーマを超えて:澤江史子 グローバル化の中の地域研究者
  4. 月10日 歴史:内村俊太 近世のグローバル化のなかのスペイン帝国
  5. 月17日 歴史:高橋暁生 「移民」の誕生:フランスを事例として
  6. 月24日 歴史:丸井雅子 「文化遺産」の誕生:植民地主義と東南アジア
  7. 月31日 社会・文化:辻上 奈美江 湾岸アラブ地域のジェンダー秩序と「女性のエンパワーメント」の再検討
  8. 月7日 社会・文化:久志本 裕子 教育のグローバル化とマレーシアの教育政策:イスラームとの関係を中心として
  9. 月14日 社会・文化:田中 雅子 南アジア移民のリプロダクティブ・ヘルス
  10. 月21日 受講生によるディスカッション(歴史・文化・社会):澤江
  11. 月28日 政治・経済:子安昭子 ブラジルから考える「グローバルサウス」
  12. 月2日(みなし金曜日)社会・経済:戸田 美佳子 サハラ以南アフリカの保全と開発
  13. 月12日 社会・経済:岩崎 えり奈 中東の貧困諸相
  14. 月19日 受講生による発表とディスカッション:澤江

教科書

講義内で参考文献を提示する

    参考書

    書籍情報はありません。

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