国際開発協力研究:中東

博士前期課程グローバル・スタディーズ研究科 - 地域研究専攻

MFAS7760

コース情報

担当教員: 佐藤 寛

単位数: 2

年度: 2024

学期: 春学期

曜限: 火1

形式: 対面授業

レベル: 500

アクティブラーニング: あり

他学部履修:

評価方法

出席状況

20%

授業参加

20%

レポート

30%

授業内期末試験

授業期間中

30%

詳細情報

概要

中東は,地域研究の対象という意味で「地域」概念ではあるが,アフリカやアメリカと異なり,明確な地理的境界を持っておらず,単に西欧との相対的距離に基づいて規定されているという奇異な「地域」である。本講義では,このことの意味を「国際開発」「SDGs」というグローバル世界の文脈の中で再考する。私は歴史,宗教の専門家ではなく国際開発協力の専門家であり,同時に地域研究としては中東地域全般ではなくイエメンに特化した研究を続けてきた。私の40年にわたる開発研究,中東地域研究を踏まえて今一度「中東とは何か」を皆さんと一緒に考えていきたい。

目標

中東の存在意義を,グローバル社会の中に位置づける。合わせて欧米を経由しない,日本と中東との関係の可能性について考える。

授業外の学習

予習として関連するテーマに関する,文献,インターネット情報などを適宜調べておくことが望ましい。

所要時間: 各回の参考図書,論文の事前講読,関連情報の収集に5時間程度を要する見込み

スケジュール

  1. オリエンテーション:開発と発展と援助をめぐる基礎知識,中東をめぐるステレオタイプを確認する。受講者の関心を共有する
  2. なぜ中東は援助されるのか~オリエンタリズムと開発~
  3. SDGsと中東(1) 地球温暖化と中東
  4. SDGsと中東(2) 人権と中東
  5. SDGsと中東(3) ジェンダーと中東
  6. SDGsと中東(4) 食料と水
  7. 日本と中東
  8. エリート・キャプチャーと民主主義
  9. 日本のODA
  10. 協同組合・都市の自治
  11. 母子保健・結核対策
  12. 教育支援・女子教育,支援国としての中東
  13. 湾岸戦争・人道介入・緊急支援と開発
  14. 出稼ぎ労働と移民
  15. 試験

教科書

各回の講義に応じた参考文献を提示するが,特定のテキストは用いない

    参考書

    書籍情報はありません。

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